膀胱炎など猫の泌尿器トラブル時に選びたいキャットフードとは?

ペットフードに含まれる危険な添加物!安全な無添加キャットフード
登場猫紹介

猫にとって、膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系疾患は特別めずらしいものではありません。しかしこのような病気は原因の特定が難しく、再発を繰り返すものもあります。その上、痛みを伴うことも多いため、泌尿器の病気は猫にとっても飼い主にとっても辛いものです。
そこで今回は泌尿器系のトラブル時に選びたいキャットフードについて、3つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】水分を多く含んだウェットタイプのフードを選ぶ

膀胱炎などの泌尿器トラブルの際に気を付けるべきポイントは「水分を十分に摂取させ、尿をきちんと排出させる」ことです。
猫の祖先は乾燥した砂漠地帯で生き抜くため、尿を凝縮して必要以上に水分を排出しない身体構造を持つようになりました。そのため現在でも、あまり積極的に水分を摂取しない猫も少なくありません。しかし尿の濃縮率を高めると、尿の中の結晶が結石になりやすい状況が作られてしまいます。これにより腎臓への負担がかかり、その結果膀胱炎などの泌尿器トラブルを引き起こす要因となってしまうのです。
猫があまり自主的に水分を摂取しない場合には、ウェットタイプのフードで食事と同時に水分を補給させてください。ウェットタイプのフードは約70%~80%の水分を含んでおり、水分の摂取量を上げることができます。きちんと水分を摂らせて腎臓への負担を軽くしてあげましょう。


クリは、特に冬は寒いからお水はあまり飲まないんだ。
でも、ウェットフードやスープならおいしいからたくさん食べちゃうよ。

【ポイント2】pH値をコントロールできるフードを選ぶ

pH値とは、酸性・アルカリ性を0から14の数値で示す単位です。pHの後に続く数字が7の時を中性とし、0に近づくと酸性度が高く、14に近づくとアルカリ性度が高いことを示します。そしてこの値をコントロールすることを「pHコントロール」と言います。
尿はもともと、弱酸性ですが、体内で濃縮されるとアルカリ性に傾き、アルカリ性を維持してしまうと細菌などを発生させる原因となります。そのため泌尿器疾患を抱える猫にはpHコントロール用のフードを与えpH値を正常な値に保つ必要があります
pHコントロール用のフードには、アルカリ性の尿を酸性に近づける効果があります。結石などを溶かす作用(溶解作用)の高いものからpH値を中性に近づけ維持するためのものまで、その種類はさまざまです。
このタイプのフードは、水分を多く摂取させる目的としてナトリウム(塩分)を多く含んでいることがあります。また、溶解作用の高いフードを与え続けると酸性尿によって、新たな泌尿器トラブルを引き起こすことがあります。そのため現在の症状に合わせて徐々にコントロール度合いの低いタイプに変えていきながら、pH値を弱酸性に近づけ維持していくことが重要です


おしっこがアルカリ性に傾いた状態が続くと、おしっこの中に含まれる
リンやマグネシウムの結晶が固まり始め、ストラバイト結石の原因となるのよ。
なぬ!では、ゴローはずっとおしっこの状態を0で保ちたいであります!
ところが、ゴローちゃん、それもそれで問題なのよ。
おしっこが酸性(pH値が0に近い状態)が続くと、シュウ酸とカルシウムなどの
ミネラル分が結合して結石になる場合もあるのよ。
だから、おしっこのpH値を弱酸性(pH値6.5前後)で維持することが大切なのよ。

【ポイント3】療法食が難しいときは、サプリメントを試してみる

猫はこだわりが強く、今まで食べていたフードから療法食の切り替えが難しいことがあります。そのような場合は、pH値を整えるサプリメント、利尿作用のあるサプリメントなどを試すことをおすすめします。また、療法食を食べずどうしても一般的なフードを与えないといけない場合は、マグネシウムやリンの低いキャットフードを選ぶとよいでしょう



おわりに

慢性化しやすい泌尿器トラブルも、食事によるpHコントロールや適切な水分の摂取で改善することができます。猫の状態に合わせた種類の食事、量、回数をきちんと管理して、健康な状態を維持してあげましょう。

健康なpH値は6.5と言われていますが、pH値は1日の中で変化します。食後は胃酸が出るためpH値はアルカリに傾きます。pH値は夜、就寝時に下がり、朝食前の朝一が一番低くなっています。食前朝一のpH値を6前後に保つようにコントロールしましょう。

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