
子猫のような仕草や表情で、何歳になってもかわいい猫。
だけど、人間よりも成長の早い猫は、人間の年齢に換算すると40代半ばに当たる7歳くらいから<シニア期>に突入すると考えます。
猫の老化はわかりづらい!?老化のサインをしっかり読み取ろう
人間の老化現象には、白髪やシワが増えるなどわかりやすい変化がありますが、猫の老化は見た目だけでは分かりづらいもの。しかし、確実に加齢によって体力や身体能力の衰えが始まります。
「シニアになること(加齢)=病気」ではありませんが、加齢によって免疫力が下がったり、細胞に変化が起こることで様々な病気にかかりやすくなるのです。
猫が痩せ始めたり、毛艶が悪くなった、音に反応しなくなった、などの変化は起こっていませんか?
それは老化のサインかもしれません。
猫がシニア期になったら、より体調を観察し、老化や病気のサインに気づいてあげましょう。
一見、わかりづらい猫の老化。ですが、たくさんの時間を一緒に過ごしている飼い主さんだからこそ読み取れるサインを、猫はたくさん発しているのです。
7歳を過ぎたらシニアの始まり4つのポイントから老化のサインをチェックしよう
《顔・体》《オシッコ・ウンチ》《行動》《食》の4つから、シニアになったら変化する特長をまとめました。
「7歳を過ぎても、うちの子はまだまだ若いわよ。」と思っていても、思わぬところからシニアの兆しが出ているかも。

- 口臭が強くヨダレをたれたらすようになった。
- 目が白く濁ってきた。
- 爪が太く硬くなった。
- 毛艶が悪く、フケや抜け毛が目立つ。
- 痩せて背骨や腰骨が目立つようになった。
- 心拍数が速い、または遅くなった。
(適正値は150/分)

まずは、目・耳・口と体の状態をチェック。
口臭がひどい場合はヨダレの状態や、歯茎が赤く腫れていないかをチェックしましょう。歯槽膿漏などの歯周病のサインかもしれません。
シニアになると目の水晶体が白く濁り、視力の低下につながる場合があります。
心臓肥大で心拍数の変化がないかもチェックしましょう。


- トイレの回数・量に変化がある。
- トイレの周りに便が落ちている。
- 下痢や便秘を繰り返すようになった。

おしっこの回数や、ウンチの量・状態は健康のバロメーター。毎日しっかりチェックしましょう。
腎機能が低下すると、おしっこの色が薄くなったり、回数が増えたり、腸の動きが低下することから下痢や便秘になることも。
また、筋力の低下からトイレの失敗も目立つようになります。


- あまり遊ばなくなり、寝ている時間が増えた。
- ジャンプを失敗するようになった。
- 音に反応しにくくなった。
- 狭いところで、ひとりで過ごしたがる。

シニアになるにつれて、睡眠時間も長くなります。
猫が眠っているときに邪魔をする大きなストレスになるので控えましょう。
いつもの違うところや狭い場所で休んでいる場合は体調を崩している可能性も。


- 食事や水を飲む回数・量に変化がある。
- 食事の好き嫌いが激しくなった。
- 食べても太らなくなった。
- 嘔吐を繰り返すようになった。

シニアになると、食欲も落ちてきます。性格も少し頑固になり、食に対するこだわりがより一層強くなる猫も。
また、消化不良から食べても太らない、便秘で気張りすぎや、一気に食べすぎて吐く、などの症状がでる場合も。

消化不良を起して下痢や便秘になりやすい猫には、胃腸に優しいシニア対応フードを。食欲不振や、食に対するこだわりが強くなった猫には、嗜好性の高いウェットフードをトッピングしたり。
また、最近のシニア猫用フードには抗酸化成分が含まれるフードが多くあります。
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