
キャットフードの種類はとても豊富で、猫の好みに左右されがち。
ですが、猫の好みだけではなく、健やかな成長を促したり、病気になりにくい身体作りのためには、猫の身体の特徴を理解してしっかりと選ぶことが大切です。
そして何よりも、化学薬品や化学的な酸化防止剤(BHA、BHT、エトキシキン)などの添加物が入っていないものをおすすめします。
小さな身体で、毒素を体外へ排出する力が少ない猫にとってどんな影響力があるのかを考えると普段の食事からも極力取り込みたくないものです
■ BHA (ブチルヒドロキシアニソール) ■ BHT (ブチルヒドロキシトルエン) |
合成酸化防止剤のことで、油脂の酸化を抑え保存性を高めるために使用される合成された化学物質。 食品の酸化防止剤としても使用されていますが、近年発がん性が指摘されています。 |
---|---|
■ エトキシキン | 合成酸化防止剤。日本では食品添加物として認められていません。 胎児奇形をもたらしたり、発がん性が指摘されています。 |
他、注意したい化学合成物質
■ プロピレングリコール | 保湿のための添加物で、ペットフードでは、半生フードやジャーキーなどに使われることがありますが、猫は食べると貧血になる可能性があるので、 キャットフードには添加が禁止されています。 |
---|---|
■ 硝酸ナトリウム ■ 亜硝酸ナトリウム |
発色剤。肉の赤色を保つためのもので、おやつなどに使われている場合が多いです。 発がん性物質を造る可能性があるといわれています。 |
■ 着色料 | 発がん性やアレルギー物質をつくる可能性があると言われています。 |
肉食獣である猫の食事は、犬よりも高タンパク質が基本。
また必須のビタミンや脂肪酸も犬より多いので、猫はドッグフードでは健康に育ちません。
下記の7つのポイントを踏まえ、選び方を見てご自身の猫のフードを選んでください。

- 肉食の猫には高タンパク質、高脂肪、低炭水化物の食事が理想。
- 猫に必須のアミノ酸、ビタミン、ミネラルをバランスよく配合していること。
- 泌尿器系の疾患が出やすいので、対策されたフードを。
- 腎臓機能の衰えを防ぐために、良質なタンパク質を。
- 猫はより新鮮な食べ物を好む性質なので、少ない容量のパッケージが理想。
- 猫は水分摂取が苦手なので、水を多く摂らせる工夫を。
- 化学薬品や化学的な酸化防止剤(BHA、BHT、エトキシキン)などの添加物が入っていないものを。



特に年齢別でフードを選ぶ理由はありません。
ですが、子猫は急速に成長するため、成猫よりも高タンパク、高カロリーの食事が必要です。
また、シニア猫は内臓機能に衰えが生じるため、消化吸収が良く、高タンパク低カロリーが適します。
また、最近のシニア猫用フードには抗酸化成分が含まれるフードが多くあります。

好き嫌いをする猫は、原材料別で選んでみましょう。
猫によって嗜好性はさまざま。チキン、ビーフ、魚。
いろいろな原材料の中から、猫の喜ぶフードを見つけるのもひとつ。
また、アレルギーのある場合は、対象の原材料を外す必要がありますので、原材料別で選ぶことをおすすめします。
好みの味で選ぶ
チキン | 七面鳥・鴨・その他鳥 | ラム・ビーフ | 鹿・猪・豚・バイソン・馬 | 魚

各ブランドはそれぞれオリジナリティがあります。
「オーガニックの原材料のみを使用」していたり、「冷凍の食材は使わない」など、こだわりや明確なコンセプトがあります。
tamaで取り扱っているフードは、大規模な広告宣伝を行わず、品質を最優先に獣医師・栄養士の管理の下、一切の妥協なく生産されています。
作り手の心意気でフードの品質は変わります。
そういった製造メーカーが目指すものやコンセプトに納得したものを選ぶのもひとつです。

猫に必要なタンパク質量は、AAFCO基準で26%(DM)以上。
ですが、近年の研究では、猫本来の食性を考えるとより高い割合でタンパク質が必要だと言われています。
腸の短い猫にとって炭水化物の消化は苦手。より高タンパク、低炭水化物のフードが現在注目されています。
タンパク質含有量別の特徴 | |
---|---|
タンパク質含有量が多い、 またはノーグレインのフード |
タンパク質含有量が低めのフード |
・ドライフードしか与えない(食べない) ・シャープな筋肉をしっかりつけたい ・少量しか食べない(食べれない) ・・・という猫におすすめ |
・ウェットフードを多めに与る(食べる) ・高タンパク質フードを与えるとお腹がゆるくなる ・生肉などのトッピングをする ・・・という猫におすすめ |

何かしらの疾患を抱えていたり、腎臓疾患や泌尿器系の疾患、経験がある猫は繰り返すことが多いので、予防が大切。
それぞれの症状に対策されている療法食を選びましょう。
また、炭水化物の摂取を控えたい場合はノーグレインのフードを、より原材料にこだわる場合はオーガニックフードから選ぶのもひとつ。

新鮮なものを好む猫の習性にしたがって、なるべく少ない容量のフードをおすすめします。
また、猫は粒の形状やかたさにも好みがあるので、猫の好みを知って選びましょう。
では、キャットフードには大きく分けて、ドライフードとウェットフードがありますが、
どちらがいいのでしょう?
キャットフードには大きく分けて、ドライフードとウェットフードの2種類があります。
それぞれの特徴を比べて、猫の状態や好み、ライフスタイルに合ったフードを選びましょう。
ドライフードの特徴 | |
---|---|
メリット | デメリット |
・少量でも必要なカロリーや栄養素が簡単に摂れる ・歯石が付きにくい ・常温保存が可能で開封後の保存期間も比較的長 ・コストが比較的安い ・一度に全部食べない場合でもしばらく置いておける |
・水分不足になりがち ・穀物などの炭水化物の含有率が高い ・酸化しやすい |
ウェットフードの特徴 | |
---|---|
メリット | デメリット |
・水分含有量が高い ・猫の嗜好性に適している ・味の種類が豊富 ・未開封での長期保存が可能 ・内容量が少ないものであれば一食分の鮮度が保たれる |
・開封後は要冷蔵。保存可能期間が短い ・必要なカロリーを補うには、多く与える必要がある ・総合栄養食ではない栄養補完食も多い ・コストがかかる ・一度に食べきらない場合、その場に置いておけない。 |
それぞれのメリットデメリットを理解したうえで、猫の好みやライフスタイルに合わせて選びましょう。
両方の良い所どりをするには「ドライフード」+「ウェットフード」もしくは、交互に与えるのもおすすめです。