どんな表情、どんなポーズをしていても可愛い生き物、それが猫です。猫の愛らしい姿を写真に収めたい！とシャッターチャンスを狙っている方も少なくないでしょう。しかし、猫は気まぐれな生き物でもあります。自由奔放すぎるがゆえに、良い写真を撮ることは容易ではありません。
ここでは、猫の写真の上手な撮り方のコツをご紹介します。

写真を撮る前に

さあ写真を撮るぞ！とカメラを手に取る前に、準備しておくとよいことがいくつかあります。
一つ目は部屋の掃除です。写真を撮るからといって、猫は決められた場所でじっとしてくれるわけでありません。どこで撮ってもよいように、できるだけ広い範囲を片付けておきましょう。すっきりした背景であれば、猫の存在感がより引き立ちます。
二つ目は猫の行動パターンを把握するということです。どんなところでどんな風に過ごしているのかを知っていると、シャッターチャンスも掴みやすくなります。ポイントはご飯タイムの前後です。ご飯を食べて元気いっぱい活発になる子と、とろとろと眠くなってしまう子がいます。撮りたいイメージによってタイミングを計りましょう。

ボクは絶世の美猫なのに、お部屋が散らかっていると台無しなのであります！

これで安心!カメラ設定

・オートフラッシュはOFFに
暗い場所での撮影は、フラッシュが自動で光ってしまう場合があります。猫は強い光に弱いため、オートフラッシュは予めOFFにしておきましょう。フラッシュを使わずに自然光で撮ることが写真を上手に取る秘訣です。

・操作音＆シャッター音もOFF
ほとんどのカメラではメニューの操作やシャッターを切る際に音が出るようになっています。その音に反応して表情を向けてくれる場合もありますが、驚かせてしまったり、電子音を嫌がったりすることもあるため、なるべく音はさせない方がよいでしょう。

・連写のすすめ
動きのある写真を撮りたい方や、初心者の方におすすめなのが連写モードです。動物の表情や動きは、一瞬のうちに変化してしまいます。連写モードであれば、シャッターチャンスを逃さずに元気に動きまわる猫の写真も撮ることができます。
動きの激しいものを追うときは「連写モード＋動体追従AF」、表情を撮りたいときは「ワンショットモード＋シングルAF」での連写がおすすめです。

おもちゃで遊ぶと夢中になっちゃう私の動きをとらえるためには連写が必要よ。

ボクは基本的に優雅な動きを心がけているので、連写の必要はないのであります！

時間帯で猫の表情が変わる

時間帯によって、猫の表情・雰囲気は異なります。たとえば、朝や夕方頃の太陽の光は薄い黄色～オレンジ色をしています。この時間帯では、穏やかな雰囲気の猫を撮ることが可能です。
一方、正午前後の太陽のひかりは白っぽい色をしているため、自然な色で撮影をすることができます。元気いっぱい、活動的な姿を撮るのにぴったりです。

夜はクリの目玉も真ん丸になって、いつもよりかわいさ倍増だよ。

ボクは夜になると、とても妖艶な表情を浮かべるのであります！
魅惑のゴローちゃんなのでありまーす！

近距離で撮りたい

猫を撮るときはカメラを猫の目線の高さに合わせると、猫が主役の印象的な写真を撮ることができます。
カメラに「マクロモード」という気のが搭載されている場合は、ぜひ使ってみましょう。画面いっぱいの愛らしい姿をカメラに収めることができます。
また、野性的で雄々しい姿を撮りたいときは、猫の顔を仰ぎみるように少し下の方から撮るとよいでしょう。逆に上の方から見下ろすように撮ると、顔を大きく体は小さめの可愛らしい姿を撮ることができます。

思い切り遊んでいる姿を撮りたい

本気モードで激しく遊びまわる猫の姿は、とても可愛らしいものです。こんなシーンも撮りたいけれど、ちょっとハードルが高そう……そんな悩みを解決します。
今回は猫じゃらしを使った方法をご紹介します。まず、カメラ設定を連写モードに切り替えましょう。続いて、猫じゃらしで遊び始めます。できれば自分以外の人にお願いするのがベストです。
猫がまだ動き出していない時点で、ピントを合わせて連写を始めます。そのあとは猫の動きをレンズで追いかけましょう。動きの激しい被写体を撮るときには、動いてからシャッターを押しても間に合いません。

デジタルカメラなら「コンティニュアスAF」という設定がおすすめなのであります！！

すごい、ゴローちゃん。意外と物知りなんだね。

私が教えてあげたのですよ。

おわりに

猫を可愛く撮るためのテクニック、いかがでしたでしょうか。おすすめのカメラ設定や、そのときどきの猫の様子に合わせた写真の撮り方をご紹介しました。写真を撮るのに決まりごとはありません。ぜひ皆さんも猫のお気に入りの撮り方を見つけてみてください。