• コラム
  • スタッフコラム

2023.05.18

猫の尿pHは食事によって変化する?酸性食品とアルカリ性食品について知ろう。

猫の尿pHは食事によって変化する?酸性食品とアルカリ性食品について知ろう。

猫に多いトラブルの一つがストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石に代表される、尿路結石です。これらのトラブルが起こる背景には、猫の「尿pH」が影響していることはご存じでしょうか。

今回は、そんな尿pHのお話と、尿pHを変化させるといわれる「酸性食品」「アルカリ性食品」それぞれについてご紹介いたします。

猫に多い下部尿路結石と尿pH

猫に多く見られるおしっこトラブルに、ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石に代表される、尿路結石がありますが、それぞれ尿pHがアルカリ性、酸性に偏っている時間が長いと、おしっこに含まれる成分が結晶化しやすくなり、それが結石になります。

・ストルバイト結石:尿のpH値がアルカリ性の時間が長い
・シュウ酸カルシウム結石:尿のpH値が酸性の時間が長い

ちなみに、尿pHがアルカリ性に偏った状態が続くと、膀胱の中で雑菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎も引き起こされやすくなるので注意が必要です。猫のおしっこトラブルの予防としては、この尿pHを適正に維持することがとても大切になります。


※シュウ酸カルシウム、ストルバイトはそれぞれ尿pHだけが原因で起こるトラブルではありません。治療や対策を行うためには、食事の内容から見直しを行い、バランスの良い食生活を継続することも必要です。

健康的な猫の尿pHは1日の内で変化します。

健康的な猫であれば、体に本来備わっている働きで、猫の尿pH値は一定ではなく、1日の内で変化します。

食事のあとすぐにアルカリ性に大きく傾き、その後徐々に酸性に戻っていく、といった変化が見られます。
まず、猫がご飯を食べると食事を消化吸収するために、強い酸性を持っている胃液が分泌されます。胃液で溶けた胃の内容物は当然酸性なのですが、小腸で栄養を吸収させるために膵臓(すいぞう)からはアルカリ性の膵液(すいえき)が分泌されます。

これらの消化液や食べ物に含まれている成分の影響を受けて、尿pHは変化するのです。

食後、大きく変化した尿pHが、半日~1日かけて徐々に適正値に戻っていくのが理想です。

尿pHを変化させる食品の仕組み

私たち人間や猫が食べる食べ物には「酸性食品」「アルカリ性食品」と呼ばれるものがあります。これらの食品を食べることで、尿pHも影響を受けます。
では、この酸性食品・アルカリ性食品はどのように分けられているのでしょうか。

酸性食品/アルカリ性食品は、それぞれの食品に含まれているミネラルが酸性なのか、アルカリ性なのかで決められています。

猫の主食となるキャットフードでは、もちろんこれらの食品を組み合わせることで、猫の尿pH値が適正に近付くように設計されています。
これらの酸性食品、アルカリ性食品ばかりを与えすぎてしまうと、尿pHが変わってしまう可能性も、ゼロではありません。(とはいえ、相当な量を食べることが前提になっています)
食事のあとに尿pHに影響するオヤツを大量に与えてしまうことが続くと、尿pH値が正常に戻る妨げになるかもしれません。
猫のおしっこトラブル対策を意識するなら、酸性食品、アルカリ性食品どちらかに偏りがないか、オヤツなどでバランスを崩していないかに注目してみるのも良いかもしれません。

尿pHを酸性にする成分を含む「酸性食品」


身近な食材の中から、酸性食品に含まれるものをピックアップしました。食品名の横の数値が大きくなるほど、酸性度が高い食品ということになります。

卵黄  19.17
玄米  15.47
マグロ  15.28
鶏肉  10.41

カキ 8.00
サーモン  7.9
豚肉  6.16
牛肉  5
ソラマメ 4.35
白米  4.31

尿pHをアルカリ性にする成分を含む「アルカリ性食品」

身近な食材の中から、アルカリ性食品に含まれるものをご紹介します。酸性食品同様、食品名の横の数値が大きいほど、アルカリ度が高い食品となります。

コンブ   38.9
インゲン  18.82
シイタケ  17.48
大豆    10.2
バナナ   8.82
ニンジン  6.4
イチゴ   5.61
ジャガイモ 5.35

おわりに

今回は、猫の尿pHに影響する成分を含む酸性食品、アルカリ性食品についてそれぞれご紹介いたしました。
これらの酸性食品、アルカリ性食品だけで猫の尿pHが大きく変化する可能性は高くはありませんが、食べさせる量やタイミングによっては、尿pHが健康的に変化する妨げになってしまう可能性もあります。
猫のおしっこトラブルを予防するためには、まず猫の尿pHがどれくらいなのかを定期的に把握することも重要です。
その際には、ロールpHチェッカーなどがあればこまめなチェックに役立ちます。

簡単に使えるテープ型pHチッカー

簡単に使えるテープ型pHチッカー

ロールpHチェッカー(猫用)

手軽に精密なpHチェックを行うことができるテープ型pHチッカー。1回に3cm程の使用で約120回程度使えます。尿pHは食後胃酸の影響でアルカリに傾くため、食前の尿でチェックすることをお勧めします。

●用途:猫のケア用品
●サイズ:5mm×4m

対象商品を見る