2019.09.26

猫の血便が見られたら。焦らずチェックしたいこと

猫の血便が見られたら。焦らずチェックしたいこと

「いつも元気な猫の様子が少しおかしい。もしかしたら、何かの病気かも?」と、いつもと異なる様子に心配したり、焦ってしまったり、不安になったりすることも少なくはありませんよね。でも、落ち着いて猫の様子や状態を観察することが大切。
例えば、猫のウンチに血が混じっている、それってどういう状態なのでしょうか?
どんな時に血便が起きるのか、そしてどんなことが分かるのか、落ち着いて次の行動を起こすために知っておきたいことや猫たちを動物病院に連れて行くときに、知っておくとより猫たちの様子が伝わりやすい、そんな情報をまとめてみました。

猫の血便の種類を知ろう

猫たちがウンチをした時、トイレにいつもとは違う色や様子のウンチが出ていると不安になってしまいますよね。まず、目に見えて分かる異変として、猫のウンチの状態を確認してみましょう。

■下痢、粘膜のようなドロっとしたウンチに血が混じっている

 
猫たちが下痢を起こしてしまっている時、大腸の粘膜が炎症を起こし、出血することがあります。この症状が出ている時の排便したばかりのウンチは、ひと目で血とわかる鮮血(鮮やかな色の血)であることが多いようです。また、大腸の粘膜の一部がはがれてウンチと一緒に排出され、透明だったり半透明のどろっとしたネバネバも一緒に出ていることがあります。この時、ウンチそのものは下痢ではあるものの、いつもと色に変化はあまり見られないようです。

■ウンチが全体的に赤黒い

 
ウンチの状態は下痢などではなく、ある程度の塊で出るものの色が赤黒くなっていたり、真っ黒の状態の場合は、食べたものを消化する過程で出血している可能性があります。消化器系である胃や小腸から出血し、食べ物と一緒に消化されることで黒いウンチが出ることがあります。
ただ、このウンチは健康的なウンチとの見分けが難しく、いつも食べているものとは違う何か(鉄分が豊富な生肉など)を食べたために起こることもあるかもしれません。
この状態の血便が疑われたときは、猫の食事の内容についても記録しておくと良いと思います。

■ 便の表面に血液が付着している

 
食事の内容やストレス、運動不足などの要因で、猫たちも便秘になりますが、便秘の猫たちのウンチに血液が付いてしまうことがあります。これは固いウンチを排出する時に肛門が一部切れてしまい、出血することにより起こります。いわゆる切れ痔の状態です。
普段から便秘になりやすい傾向の猫たちだけではなく、時期によっては換毛期のために大量の死毛がお腹の中にたまるヘアボールを起こし、便秘に結びついて突発的に便秘になることもあります。

猫の血便が出た時、どうする?

血便に限ったことではありませんが、猫の体調が崩れたときには慌ててしまい、後になってから「こうしておけば…」と後悔してしまうもの。
獣医師さんたちに猫たちの体調不良の内容や、普段とどのようなところが違うのか、きちんと伝えて適切な処置を受けられるようにしたいですよね。納得のいく診断結果などが得られず、何度も動物病院に通ったり、通院する病院を変えたりすることは、猫たちにとっても大きなストレスになりますし、私たちも大変です。


いざ、動物病院へ!という時のために知っておくと役に立つ、そんなポイントをご紹介します。

・ウンチの状態を保存する
血便が出た時の状態をなるべく保存するようにしてください。動物病院に持って行くことで、診断の大きな助けになります。下痢などの場合は、排泄された時の状態を写真に撮っておくことでも保存につながります。

・ウンチの回数が増えたか、減ったかを記録する
猫たちのウンチの回数は、血便が出るようになってから変化しているかを調べてメモしておきましょう。多頭飼いなどで正確な回数が分からない時は、その事も獣医師さんに伝えましょう。

・食事の内容に変更があったか
血便をするようになる前に、猫たちの食事の変更があったのなら、そのことを伝えましょう。フードを変更したのであれば、フードを、いつもとは違うオヤツなどを与えた場合も、獣医師に伝えるようにしてください。

・ウンチをする時の様子を観察する
猫たちが血便をする時、力んでいる様子があったり、逆に我慢ができずにトイレ以外でウンチをしてしまうなど、いつもとは違う様子が見られるようであれば、そのことを伝えるようにしてください。

おわりに

猫たちの体調に変化が見られた時、つい私たちは心配のあまりあれこれといろいろな物を疑ってしまいがちになります。そんな時に、猫たちの便などから少しでも情報を得ることができれば、動物病院での相談や、今後の猫たちとの暮らしの方針を考えるときに役に立ちます。
猫たちは言葉を話すことはできません。だからこそ、普段の様子を知っている私たちが冷静に状況を観察し、獣医師さんに伝えられたら良いですよね。そのことが少しでも早い回復などにも繋がっていくはずです。

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