こんにちは、
スタッフのマエダです。

『おねだり』に対して
三者三様の我が家の猫たち。

ナナのおねだりは、抱っこ。
抱っこ一筋のナナが
抱っこのおねだりをするときは
赤い椅子の前にちょこんと座って
私が来るのを待っています。

ゴローは
あまりおねだりらしいことは
してきません。

「欲しいものがあれば、
　自ら手に入れるであります！」

と、張り切って駆け抜けています。

そして、
おねだりひとつで
この世のすべてを手に入れようと
企んでいるのは我が家のナンバーワン、
ムーさん。

ムーさんのおねだりは別格。

我が家では
トップレベルのおねだりです。

たまに、
自らの実力を腕試しする程度の
おねだりをしてくるときもあるのですが、
そういう時は、

“今はダメだよ。”
と、ナデナデすると

「私がかわいくって
　撫でずにはいられないってことね。
　存分に撫でていいわよ♪」

と、満足して、
すんなり引き下がります。

しかし、
夜、私がお風呂から上がった時、
ムーの本気のおねだりが始まります。

浴室の外に待ち構え、
私が扉を開けると、
脱衣所に入り込んで
「ニャァ～ン♪」

“ちょっと待っててね、
　化粧水も塗りたいし、
　美容液と、保湿クリー・・・”

「ニャァ～～～ン♪」

“わかった、わかった
　ちょっと待ってね。”

オヤツが欲しい時は
フードストッカーの前で
おねだりをするムー。

オヤツを少し上げると、
パクパクムシャムシャ。

ついでに、
オヤツの側に出している
ドライフードもカリカリと。

オヤツを食べ終わったら、
猫草の前に言って
「ニャァ～ン♪」

“わかったよ、ムーちゃん♪”

一本一本、
猫草を抜いてムーの口元に運ぶと
わらわらと集まってくる
ゴローとナナ。

ゴローとナナにも
順番に猫草をあげて。

いつもなら、
このコースでこの世の全てを手に入れた
ムーのおねだりは終了。

・・・だったんですが、
最近、新たに謎のおねだりが
コースに追加されました。

それは、
おもちゃ箱の前に行って
「遊んで」のおねだり。

以前も
おもちゃ箱の前に行って
「ニャァ～ン♪（遊ぼうよ～。）」
と言ってくることもありました。

しかし、
このところのムーは、

1.おもちゃ箱の前の台に上る。
2.箱に入っているボールを前足で取り出す。
3.ボールを一旦、自分の足元に置く。
4.チラッと私を見る。
5.その後、ボールをポイッと転がす。

6.・・・そして、また、私を一瞥。

という、新技を繰り出すように
なったのです。

“なになに？？ムーちゃん？？”

ムーが転がしたボールを拾い、
また、おもちゃ箱にボールをしまうと、
ムーは、また前足でボールを取り出し、
ポイッ。

これって、
たぶん「遊んで」のおねだり。

・・・だけど、
どうして「遊んで」のおねだりの時だけ
素直じゃないんだろう？


ムーの気持ちを知るべく、
マエダはムーの立場になって
よーく、よーく考えてみました。

その結果、
一つの仮説が浮かび上がったのです。

それは、
ムーは、もしかしたら
夕暮れに小石を蹴りたくなるような
そんなエモーショナルな気持ちを
静かにボールにぶつけているのかも、説。

いつもオモチャに
真っ先に飛びついてくるのはゴロー。

だから、
ムーとはゆっくり遊べないことも。

ムーは
「マエダを遊びに誘っても
　どうせ、お兄ちゃんが張り切っちゃうし。
　・・・ちぇ。」

「ちぇ。」
という気持ちになったとき、
私たちが小石を蹴るように
ムーはボールを転がしているのかも。

しかし、
おねだりのトップレベルのムーさんは
「ちぇ。」だけでは終わりません。

ムーさんは「ちぇ。」と
ちょっとすねながらも
その後に私をチラ見するという
高度なおねだりを会得したのです。


そして、この仮説は
おそらく、ドンピシャ！

だって、
ムーがこの新技を繰り出したとき、
私が猫じゃらしを手にすると
確実に、ムーが飛びついてくるんですから。

今まで、
私がオモチャを手にとっても
ムーが飛びついてこないときは

「そんな気分じゃない。」

ってことかと思っていましたが、
ゴローが張り切りすぎて
入って来れなかったんだね。

ムーと遊んでいると
結局、途中からゴローが乱入してきますが、
序盤でしっかり遊んだムーは
いつもより満足そう。

ムーと一緒に暮らして
もうすぐ8年。

まだまだ、
わからないことがたくさんあるから
トップレベルのおねだりで
私にたくさん教えてね。

知れば知るほど、
もっと大好きになるゴロムーナナ。

猫って、とってもかわいいですね。