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2021.06.15

スタッフブログ★2021.06.15「ムーちゃんお薬飲めました」

スタッフブログ★2021.06.15「ムーちゃんお薬飲めました」

こんにちは、
スタッフのマエダです。

ホルモンの数値が高くなっているため
投薬での治療を続けているムー。

ホルモンの過剰な分泌を
コントロールするお薬なので
決められた回数をしっかり飲ませることが
現在のマエダの使命となっています。

投薬に関しては
我流ではありますが
腕前に自信のあるマエダ。

だって、
これまでナナには幾度となく
お薬を飲ませることに
成功してきたのですから。

自信満々で
ムーの投薬に挑みます。

まずは、ムーを抱きかかえて
左手で後頭部を持ち、
右手の人差し指を
ムーの奥歯あたりにくぐらせ、開口。

開口したら即座に
お薬を喉の奥にIN!

口を閉じさせ、
喉のあたりをナデナデして
嚥下を促します。

そして、
ムーの喉がゴックンと動いたら
ムーさんの投薬完了です。

うむ、
我ながら実に素晴らしい投薬だ。

と、連日の投薬の成功に
悦に入っていました。

しかし、
先週、そんな私を
地に叩きつけるような出来事が・・・。

それは、
リビングでテレビをみようと
クッションを枕にゴロンと
寝転がったときのこと。

何気なく、
床の隅っこに目を向けると
何やら見覚えのある小さな粒が。

・・・なんだっけアレ?
なんか見覚えがある。

近寄って手に取ってみると
それはムーに投薬したはずのお薬では
ないですか!

・・・どうしてここに??

不思議に思い、
その日の夜の投薬時に
ムーが喉をゴックンと鳴らした後に
本当に飲み込んでいるのか
再び開口して確認してみると、
投薬を繰り返されたムーさんは
高度な技を会得なさっていたのです。

その高度な技とは、
薬を喉の奥に入れられても
喉を逆流させ薬を一旦、口内に戻す。

そして、
戻した薬を奥歯と歯肉の間に
隠していたのです。

そして、隙を見計らって

「こんなのゴックンするわけないじゃん!
 ペッッッ!!」

としていたのでしょう。

・・・ぐぬぬ、
ムーちゃんやりおります。

ムーの奥歯と歯肉の間に隠された薬を
何とか取り出そうとするものの、
口を閉じようとするムーの奥歯に
指を突っ込むのが至難の業。

そして、
閉口しようとするムーに
思いっきり指を噛まれるマエダ。

“痛い!だけどここで
 引き下がるわけにはいかない!
 投薬は私の使命なのだから・・・!”

薬を口内から取り出し、
再び口腔内にIN。

流血しながらも
なんとか飲み込んでもらうことに
成功しました。

しかし、
投薬の方法を改善しないと
今後、ムーに薬をあげることは
不可能だと私は確信しました。

だって、ムーの
「絶対ゴックンなんかしないんだから!」
という強い意志を感じたから。

(あと、噛まれた指がすごく痛い。)

そもそも、
おっとりしているナナだから
我流の投薬方法が通用していたワケで、
気難しくって頑固で強い意志を持つムーに
ナナと同じ方法が通用するワケが
ないのです。

ということで、
ムーの投薬には、
とあるものを使用することに。

それは
「ピルガン」と呼ばれるもの。

「ピルガン」とは、
注射器のような形をした投薬アイテム。

ピルガンの先端に錠剤をはさみ、
猫の口腔内にピルガンを入れて
押し出すようにポンプを押すと
狙ったところに薬をINすることが
できるというスグレモノ。

この日以降、
ムーの投薬には
ピルガンを使用していますが
なんと快適。

ピルガンで
しっかり喉の奥に
薬を置くことができるため
さすがのムーもゴックンせざるを
えないよう。

(念のため、投薬直後に
 ムーのお口の中を確認するのですが
 薬は見当たりません。)

そして、
投薬を成功させる方法として
この後にシリンジに入れた水を用意しておき、
飲ませると嚥下を促すため、
さらに成功率が上がるのだとか。

ピルガンを使用することで
投薬のストレスから解放された
私とムー。

ちなみに、ムーは
投薬は嫌がりますが
私には恨みなどないらしく、
毎日投薬していても
甘え下手の甘えん坊。

これも、
一緒に暮らして9年半築いてきた
信頼の賜物でしょう、えっへん。

(なんて調子に乗っていると
 あまりいいことがありませんので、
 気を緩めずにムーちゃんと
 コミュニケーションを重ねたいと
 思います。)

そして、
ピルガンは
ムーに攻略されませんように・・・。