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最新の臨床栄養学に基づいた療法食が完成
5年間、試行錯誤を繰り返しました

『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』は、「慢性腎臓病」の治療をサポートする療法食です。
開発~完成~発売に至るまで、何もかも一筋縄ではいかず、着想から発売まで、実に5年近くの年月をかけ、ようやく、皆さまにお届けすることが叶いました。

おいしい療法食を作るため、挑戦のはじまり

この企画の立ち上げは2018年までさかのぼります。
開発に向けて立ち上がるきっかけとなったのは、「療法食に変えてから、食べてくれなくなって困っている。」というご相談。療法食が必要とされる疾患の中でも、機能の低下が命にも関わる「慢性腎臓病」は、“7歳以上の猫たちが発症する病気の中で、最も多い病気”とも言われ、15歳以上の猫では、実に30%以上が患っているとも言われています。ネコ科の動物に多く見られる疾患ですが、適切な食事が腎臓の機能を維持させるために必要とされています。そのため「療法食を食べてくれない。」というお悩みは「元気になってほしいのに、治療に必要なことができていない。」という苦しみでもあります。
tamaでは「腎臓病の療法食を食べてくれない。」というお悩みに応えるために、抜群においしいウェットフードの療法食(腎臓ケア)の開発に着手し、試作を重ねました。

試作を重ねること8回

毎日、世界中のプレミアムフードに触れ、原材料やスペックを掘り下げ追求してきた私たちは、腎臓の健康に役立つ栄養素や機能を持った成分を知っています。しかし、猫が食べるものを厳選し、腎臓ケアに役立つ理想の原材料を組み合わせて作るウェットフードは、なかなか「抜群においしい!」というレベルにまで到達することができず、試作を重ねること8回。やっと、納得のできるおいしい療法食の試作品が完成したのでした。
しかし、商品開発は一筋縄ではいきません。製作仕様書を工場に送り、作ってもらったものは、どうしたことか、猫が全く食べないという結果に。原材料に使用している卵の種類や、原材料をミキサーにかける時間、加熱の温度など、様々な環境が私たちが作った試作品と異なり、嗜好性が変わってしまったようでした。
通常のフードであれば、生肉や脂質の配合比率を調整するなどして、嗜好性のアップを図るのですが、私たちが作っているのは、より厳密に栄養バランスを管理しなければならない「療法食」。おいしくするための微調整が難航を極め、暗礁に乗り上げてしまいました。

■その5年の間に生まれた『ボナペティ』

調整が思うようにはかどらず、療法食の開発は一旦見送りとなりました。しかし、その間も様々な療法食のスペックや原材料を比較し、社外の獣医師が開催するセミナーなどにも積極的に参加。最新の論文なども熟読し、腎臓病の治療に対して食事でできることへの知識を深める中、生まれたのが、tamaのオリジナル総合栄養食『ボナペティ』です。(嗜好性にこだわり、8回も試作を重ねた成果もここで活かすことができました。)
『ボナペティ』は療法食(腎臓ケア)ではありませんが、総合栄養食の基準を満たしながら、普段の食事が腎臓の負担とならない栄養バランスを熟考して開発したフードです。

「療法食開発プロジェクト」再始動

「慢性腎臓病」の治療のサポートを目的としたサプリメント『KDヘルス』の粒タイプを商品化するなど、腎臓ケアに関連する商品は生まれるものの、療法食の開発は暗礁に乗り上げたまま。
しかし2022年、社外の獣医師とタッグを組むご縁があり、開発に向けて一気に動きが加速しました。
療法食開発の着想後、試行錯誤を繰り返しながら、思うように進まない中でも、療法食としての理想的な栄養バランス、他社との比較、食事に求められること、できることなど、製品化に向けて蓄えてきたデータと意気込みを加え、仕様書をブラッシュアップ。
そして生まれたのが、猫の好みに合わせて様々な与え方ができる《パウダータイプ》の療法食(腎臓ケア)。《パウダータイプ》にすることで、粒加工による加圧加熱による栄養素の損失を極力防ぎ、より厳密に栄養素をコントロールすることができるようにパワーアップ。おいしく「慢性腎臓病」の治療のサポートに役立つ栄養バランスであることはもちろんのこと、少量で必要なカロリーを摂ることができ、かつ速やかにエネルギーになり「慢性腎臓病」と共に生きる猫たちの治療をサポートする、最新の臨床栄養学に基づいた最高レベルの療法食が完成しました。
しかし、ここでまた、大きな問題が発生しました。

最高レベルの療法食は1kg、〇円

慢性腎臓病の治療として、食事療法は中心的役割のひとつを担うもの。その治療のサポートに役立つ最高レベルの療法食は非常に高価になってしまったのです。この療法食を販売することになった場合、販売価格は1kg、〇円前後。
いくら、最新の臨床栄養学に基づいた最高レベルの療法食でも、毎日の食事となると、かなり厳しい価格でしょう。
プロジェクトを再始動し、完成した療法食ですが、2022年初秋の頃、再び暗礁に乗り上げることになってしまったのです。

発売まで最後の試練

この最高レベルの療法食を販売しても、工場に注文しなければならないロットを回すことができず、売れ残った商品をきっと、廃棄することになってしまうでしょう。療法食としてのスペックはこれ以上にないくらい申し分ありませんが、商品としては全く利益を生まず、会社としては“持続不可能な商品”と判断されそうです。
こんなに素晴らしい療法食が完成したのに、発売することができないなんて。
だけど、どこかに打開策はないかと、お客様から頂いたメッセージを読み返し、“この療法食はなんのために、誰のために開発したのか。”を、もう一度見つめなおすことに。「慢性腎臓病」の治療のために栄養素を制限した食事を与えることで、必要な量を満足に食べてくれることが減り、徐々に痩せていく猫を目の前に、心が砕かれるような苦しみを抱えている方の声にお応えしたい。
目の前にあるこの療法食は、たくさんの猫の体力を取り戻し、時間や命をつなぐお助けになるはずなのです。
発売するために、もう一度、あきらめずできることを考え、探して全部やってみよう。

オリジナル商品だからこそできる
工夫と努力と熱意で勝ち取った価格

この療法食を販売する場合、パッケージやラベルなどを含めると、1kg、〇円前後。ただし、これは既存の商品ルールに則って値付けをした場合です。例えば、このルールをこの療法食に限っては撤廃し、パッケージに貼るラベルも社内でデザイン。パッケージも、他の既存商品と同じサイズを使用するなど、細かい点にも工夫を凝らし、品質はそのままに大幅にコストをカット。数円下がるだけでも、スタッフとガッツポーズ。
ギリギリの値付けで試算してみると「安い!」とまではいきませんが、現実的な価格に近づけることができました。発売に向けて、いざ、社内プレゼン。

tamaを信じて応援してくれる
たくさんの方に、感謝の気持ちを込めて

「この療法食を待っている人、猫がいる。」ということを自分自身の胸にも刻みながら提案を重ね、望んだ形での発売が決定しました。
原材料が高価なため、お求めやすい価格ではありませんが、半額でお試しいただける15gサイズから、嗜好性をチェックしてみてください。そして、猫の治療にお役立ていただくと何よりうれしいです。

『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』は、これだけで慢性腎臓病の治療をサポートする療法食になります。治療中の猫の主食としてはもちろん、現在与えている療法食に振りかけて、嗜好性アップに役立てる、などの使用方法もございます。 適切な食事を与えることで、慢性腎臓病を患った子にも、これから先もずっと一緒にいてほしい。それは、私たちの願いでもあります。適切な食事を与えることで、失った体力を取り戻すことができる「慢性腎臓病」と共に、大切な家族とこれからもたくさんの時間を一緒に過していただきたい。それが『tama 療法食 パウダーフード 腎臓ケア』に込めたtamaの思いです。

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