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2020.11.12

キャットフードをローテーションするために。知っておきたいポイントを調べてみました[#調査隊レポート]

キャットフードをローテーションするために。知っておきたいポイントを調べてみました[#調査隊レポート]

猫が食べてくれるキャットフードを複数用意して、一定期間で別のフードに切り替えながら与えていくフードローテーション。最近では種類が豊富になり、猫の健康状態や好みに合わせたフードの中から1種類だけを与え続けるのではなく、定期的に別のものを食べさせたりする方も増えているようです。

このフードローテーションには、猫の健康管理やいざという時の備えにも役立つというメリットがあります。
本日は、そんなフードローテーションを試す前に知っておきたいポイントをご紹介します。

おさらい猫のフードローテーションをするメリットとは?

猫が気に入って食べてくれる複数のキャットフードを定期的に切り替えて猫に食べさせるフードローテーション。これを行うことで、猫にも私たち家族にもメリットがあります。

■猫の体質を知れる

まずひとつめのメリットは、色々なフードを与えることで猫の体質を知るきっかけになること。
猫は「高タンパクが苦手」や「脂質が高すぎると軟便になる」「繊維質が少ないと便秘気味になる」など、さまざまな体質を持っています。食事の内容と体調の変化の関係や苦手な食材を深く知ることは、病気になった際の療法食選びなどにも役立ちます。

 

■複数の食べられるフードを用意しておける

猫たちは本来、慎重な性格も持ち合わせています。中には初めて見る食事にはまったく口を付けない、という猫もいます。しかし、キャットフードの製造工場のトラブルやメーカー都合での製造中止などによって手に入らなくなってしまう、ということもしばしば起こります。

これらのトラブルが起こった時、お気に入りのフードが1種類だけだと食べられるものがなくなってしまうことも考えられます。そんな時のためにも、猫が好きで食べてくれるフードがほかにあることは、猫にとっても家族にとっても大切なのです。

 

■猫の食事を選ぶ楽しみを感じられる

私たちと同様に、猫にもさまざまな食事を楽しんでほしい…という思いを持っている方は多いですよね。
猫のためにさまざまな美味しいものを選んだり、新しいフードを探すことを「楽しみ」として捉える方も増えているようです。
フードローテーションをすることで、猫が安定して食べてくれるフードや好みのフードを複数確保することができるので、安心感もが生まれますし新しいフードを探す楽しみも広がります。

ローテーション用のフードの選び方

新しくローテーション用としてキャットフードを探す際にはどんなことを意識するのがいいのでしょうか?
実際にキャットフードをローテーションしているスタッフの経験を交えてご紹介します。

■猫の好み、体質で選ぶ 


何はともあれ、確実に食べてくれるものを探しておくことも大切です。現在安定して食べてくれているフードがあるのであれば、それに近いタンパク質源や栄養バランスなどを選ぶのもひとつの方法です。
「原材料」「タンパク質の割合(%)」「粒サイズ」などのキャットフードの特長の中から、今のお気に入りと共通するものを探してみてください。

猫の好みや体質をきちんと把握しておくことが、次のフード探しにも役立ちます。猫の好みを把握しておけば、療法食などの制限が必要なフードを選ぶ際にも指標になるはずです。

■産地で選ぶ

突然の輸入禁止や輸入遅延が起きた場合などに備えて、「国産」「ヨーロッパ産」「アメリカ・カナダ産」「南半球産」など、大まかに異なった地域で製造されているキャットフードを複数用意しておくと安心です。
異なるメーカーであっても、製造が同じ地域の場合は輸入できなくなってしまうケースもあります。

スタッフの家では、猫のお気に入りのフードが手に入らなくなってしまったことがありましたが、別産地で同じくらいの粒サイズのフードとローテーションを行い、事なきを得たことが実際にありました。

 

■タンパク質源で選ぶ

食物アレルギーを持っている猫のフード選びでは、アレルゲンとなるタンパク質を避けたフードを選ぶことが原則。猫がこれまでに食べたことがない少し珍しいタンパク質を取り入れてみるなどもオススメです。

どれくらいの期間で切り替えるの?

猫のフードローテーションはどれくらいの期間で行うのが良い、とは一概には言えないのですがスタッフが目安としていることをご紹介します。

■ドライフードを1袋食べ切ったら別のものに切り替える

ローテーションでも便利な小分けタイプのtama ボナペティ ラム&フィッシュ

ローテーションでも便利な小分けタイプのtama ボナペティ ラム&フィッシュ

Aというキャットフードを1袋食べ終わったら、Bのキャットフードを与え、さらにBが食べ終わったらCのキャットフードを与えます。Cも1袋食べ終わったら再びAを与える…といったサイクルでフードを与える方が多いようです。
この場合、小さめのサイズのドライフードを購入すれば、フードの酸化が進む前に食べ切らせることもできますね。

■猫の食いつきが悪くなり始めたら切り替える

特定のフードの食いつきが悪くなった時にほかの種類のキャットフードBに変え、また飽きてしまった時にはCに変えるなど、猫に合わせて切り替えるというケースもあります。この場合には猫に切り替えのタイミングを任せることになるので、同時にいくつかの種類のフードを常備しておく必要があります。

おわりに

今回はキャットフードのローテーションを行う際のメリットのほか、フード選びのポイントや切り替えのタイミングの例についてご紹介しました。
猫の健康の基本は体を作る毎日の食事です。そんな食事が手に入らないなどの事態になってしまった時、備えておく方法のひとつがフードローテーションです。
いざ、という時には猫の食べられるフードを複数知っておくだけでもきっと役に立つはずです。猫が気に入って食べてくれるフードが1種類以上あるのであれば、食べられるフードの選択肢を広げてみるのもいいですね。