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2021.02.04

猫がいびきをかいている!?これって何かのサイン?理由をチェック

猫がいびきをかいている!?これって何かのサイン?理由をチェック

猫がスヤスヤ眠っている姿というのは、見ているだけでもとっても和むもの。そんな穏やかな猫の寝姿ですが、時々猫の寝ている姿を見ていた方から「猫がいびきをかいているんです…」と心配される方のお声が届くこともあります。

猫のいびきはどうして起こるのでしょうか?何かの病気のサインということはないのでしょうか?可愛いけれど、ちょっと気になる猫のいびきについてご紹介します。

猫のいびきはなぜ起こる?

スヤスヤ寝ている猫のそばで過ごしている時、耳を澄ますと「これって…いびき?」と感じるような不思議な音が聞こえることがあります。
音にもいくつか種類があるようで、「ププププ…」という音だったり「ブー、ブー。」という音だったり。猫が起きている間は聞こえないのに、寝ている間に聞こえてくるこれらの音は、猫の呼吸によって気道の狭くなっている部分が振動して聞こえる音です。

でも、猫のいびきと人間のいびきは音を立てる部分が違っているようです。
人間では、睡眠時にリラックスして緩んだ喉や舌の筋肉が喉を圧迫して、呼吸のたびに気管が振動していびきの音が鳴ります。
一方の猫のいびきは、喉が原因ではなく鼻や鼻から喉にかけての部分が振動していびきの音が鳴っているようです。

猫のいびきは病気と関係があるの?

いびきをかいている猫のすべてが病気の可能性があるのかというと、決してそうではありません。ただ、鼻の中にトラブルが起きていたり、体質的に鼻の中が詰まりやすい猫はいます。

猫のいびきの原因には、以下のものがあります。


◆肥満
人間同様、肥満体形の猫はいびきをかきやすくなると言われています。太っていることで気管が圧迫されてしまい、人間と同じような理由でいびきをかくようになります。
この場合はダイエットをすることでいびきをかかなくなったり、軽減されることが多いです。そういえば、うちの子太り気味かも…と思ったら、遊びの時間や頻度を増やしたり、カロリー控えめのオヤツやサイドメニューを活用するなどして体重管理を意識してみるのがいいかもしれません。


◆鼻炎(アレルギー)
猫が鼻炎を起こしていると、人間の花粉症と同じように鼻水が鼻の通りを悪くしてしまい、いびきをかくようになることがあります。猫の鼻炎はハウスダストや植物の花粉などが原因で起こることも多いようです。猫の過ごす環境はなるべく清潔を維持することを心がけたいですね。


◆猫風邪
元野良猫や子猫に多い猫風邪になっている猫も、鼻や眼の周囲の粘膜が腫れ上がったり、鼻水によって鼻の通りが悪くなりいびきをかくようになることがあります。猫風邪は猫同士で伝線しやすい病気ですので、多頭飼育の家庭で猫風邪をひいている猫以外の子が突然いびきをかくようになったら、移ってしまっている可能性があります。


また、気管に腫瘍が出来てしまった猫や歯周病などで気管が狭くなったり、炎症を起こしていびきをかくようになった猫もいるようです。
ただしこれらの病気は、いびきだけでは判断が難しいケースが多いです。いびきをかくようになった以外にも気になる症状があったり、心当たりがあるようであれば動物病院で相談してみるのがいいと思います。

骨格的にいびきをかきやすい猫

猫の中には生まれつき鼻の中が構造的に狭くなっている猫もいます。主に短頭種と呼ばれる猫たちで、ペルシャやチンチラ、エキゾチックショートヘアのほか、スコティッシュフォールドやブリティッシュショートヘアにも鼻が低い猫がいます。
これらの猫たちはマズルと呼ばれる口元から鼻先までが短く、鼻の中も短く狭くなりやすい遺伝的な特長を持っています。そのため、いびきをかきやすいといわれています。これらの種類の猫は、病気ではなくてもいびきをかくようになることが多いようです。

まとめ:猫のいびきは体調を意識するきっかけになるかも

今回は猫のいびきが起こる原因についてご紹介しました。
ぐっすり眠っている猫の姿は私たちを癒してくれますし、リラックスしていびきをかく姿は可愛らしいもの。

ほとんどの場合はただの寝息であるようですが、猫のいびきは病気よりも体質的なものや、生活習慣が関係している可能性があります。いびきをかいているだけであれば、とくに心配は必要ないケースが多いようですが、長引いたり気になった時には猫の健康チェックを行うのがよさそうです。