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2019.08.08

猫のダイエットは摂取カロリーを抑えることがコツ!適切なフード選びとは

猫のダイエットは摂取カロリーを抑えることがコツ!適切なフード選びとは

猫がかわいいあまり、ついおやつやご飯をあげすぎてしまうこともありますよね?しかし、猫の健康を維持するためにも、肥満には十分に注意しなければいけません。

そこで今回は、猫のダイエットを成功させるコツや、キャットフードの選び方についてご紹介します。

猫の1日に必要な摂取カロリーとは?

猫の体に必要なエネルギー量は、年齢や体形、健康状態によって異なりますが、完全室内飼育の成猫の場合、大体の目安としては以下の計算式で出すことができます。

猫の体重(kg×猫の体重1kg当たりの必要カロリー(7080kcal)=1日に必要な摂取カロリー

例えば、猫の体重が3kgの場合は必要摂取カロリーは210240kcal程度、5kgの場合は350400kcal程度が推奨数値ということになります。

しかしこれはあくまで平均的な数値のため、猫の1日の運動量が少ない場合や、太り気味の猫の場合は、目安の数値よりもカロリーを低めに抑える必要があります。

ダイエットを成功させるコツ

猫のダイエットは人間と同じく、食事の摂取カロリーを抑えることが重要となりますが、その他にも大切なポイントがあります。

では、猫のダイエットを成功させるコツを見ていきましょう。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

現代では室内で暮らす去勢・避妊済みの猫たちがほとんどになっていますが、肥満傾向の猫たちも増えてきているのだそうです。人間と同じように猫にもライフスタイルの変化が起きているのかもしれませんね。

ムー

ムー

ムーの美しさは少しくらい太っていても変わらないけど、健康のためなら体重管理は必要かもしれないわね。

ゴロー

ゴロー

みんなでダイエットをするであります!

■【コツ1】ご飯の量は徐々に減らす

ダイエットのためとはいえ、いつものご飯を極端に減らしてしまうと、十分な栄養が体に行き届かず、毛並みが悪くなったり、体調を崩してしまう可能性があります。

そのためダイエットで食事制限をする際は、急激にフードの量を減らすことは避けるようにしましょう。

数日~数週間かけて食事1回の量を徐々に減らし、慣れさせるということが大切です。

また、食事の内容を見直し、適切な栄養バランスやカロリーのフードに切り替えたりすることも重要です。

■【コツ2】運動量を増やす

猫のダイエットを成功させるためには、食事制限のほか、運動量を増やしてあげることもとても重要です。

1番良い方法としては、猫と一緒に遊ぶ回数を増やすことです。遊びの中にジャンプや上下運動を取り入れると運動量が増えて、ダイエット効果もアップしますよ。

また、猫と遊ぶことはダイエット効果が期待できるだけでなく、減量によるストレスを軽減させてあげることにもつながります。

その他、高さのあるキャットタワーを設置したり、家具を階段状に配置したりすると、お留守番の際にも上下運動ができるためおすすめです。

■【コツ3】意志を強く持つ

ダイエットを開始してご飯の量を減らすと、猫からご飯の要求が増えるようになります。甘えた表情でスリスリしてきたり、かわいい声で鳴きながら見つめられたり……その愛らしさに負けてついおやつやご飯を与えてしまいそうになりますが、それはダイエット失敗につながる要因になりかねません。

猫の健康のためにも「ダイエットサポートをする!」という意志をしっかり持つことが大切です。

DOG's TALK

クリ

クリ

そうだよね~。クリはお腹が減ったらすぐにおねだりしちゃうから、ダイエットの成功には協力してもらわないと~…。

ムー

ムー

分かるわ。ムーも罪深い美しさのせいで、いつもおいしいのがもらえちゃうのよね~。ちゃんとダイエットのために協力してもらわないと困るわね!

ランラン先生

ランラン先生

……このように、基本的に猫は「ダイエット」ということはあまり考えないと思ってくださいね。特に食いしん坊の猫の場合は、一緒に暮らしている人間が食事の内容や量をきちんと管理することが大切です!

ダイエットに適切なフードの選び方

前述のとおり、猫のダイエットを成功させるためには食事の量を減らし、摂取カロリーを抑えることが重要です。

ここでは、摂取カロリーを抑えるキャットフードの選び方をご紹介します。

■良質なタンパク質&低カロリーがポイント!

猫の健康をキープするためには、良質なタンパク質が必要不可欠です。

タンパク質は丈夫な体を作るだけではなく、つやのある毛並みを維持するために大切な栄養素。そのため、ダイエット中でも良質なタンパク質を適切な量摂取するように気を付けてください。
最近ではカロリーを抑えつつ、猫たちの嗜好性を保った特長をもったフードも登場してきています。もちろん、ダイエットフードを採用したからといってたくさんのフードを与えすぎてしまうと、カロリーや栄養のバランスが崩れてしまい、ダイエットにならなかったり体調を崩すことにもつながりかねないため注意が必要です。

■ダイエット用フードに切り替える

少ない量でも猫がしっかりと満腹感を得ることができ、栄養バランスが優れているダイエット用のフードに切り替えるのも効果的です。

ダイエット用フードは、一般的なキャットフードと比べ脂質が抑えられているほか、食物繊維などで満腹感が得られるよう調整されているものが多くあります。

そのため、食事量を大幅に減らさずに、無理なくダイエットが行えるのもメリットといえるでしょう。

■過度な肥満の場合には療法食を

猫のダイエット用フードとして、肥満ケアに特化した療法食があります。

療法食は、糖尿病などの疾患にかかっている猫や、肥満の度合いが高い猫に向いている特別なフードです。基本的には療法食は獣医師が治療や体調管理のために使用するフードですので、猫たちに与える前には獣医師からの指導を受けてからや相談をしてからにしてください。

そのため「少し太り気味」という程度の場合は、良質なタンパク質&低カロリーフードやダイエット用フードで十分といえます。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

ダイエットが必要な猫がいる一方で、なかなか食べてくれずやせてしまう猫もいます。猫たちの体重や体型について悩む方も多いようです。でも、実は人間の体質、適正体重や体型がさまざまなように猫の体調も一概に「○○なら健康/不健康」というのは難しいのかもしれません。
太っていても元気で長生きだったり、やせていてもとっても活動的で生命力が強い猫もいます。心配なことも多いと思いますが、健康管理のためや病気の早期発見のためにも、信頼できる獣医師と相談しながら食事を含めた猫との暮らしをその都度見直しながら調整をしてみてくださいね。

おわりに

今回は、猫のダイエットを成功させるコツや、キャットフードの選び方についてご紹介しました。

日々の生活に運動を取り入れ、ダイエットにぴったりなキャットフードを見つけることが猫のダイエットを成功させるポイントとなります。

また、猫のダイエットで1番重要なのは、ダイエットをサポートする私たちの意志です。

ダイエット開始後は適正体重を目指してしっかりと食事や運動の管理をしてあげましょう。