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2021.02.12

スタッフブログ★2021.02.12「猫の進化について」

スタッフブログ★2021.02.12「猫の進化について」

こんにちは、
スタッフのミライです。

本日、2月12日は
進化論を唱えた
チャールズ・ダーウィンの
誕生日なのだそうです。

そこで気になったのが
本日は猫の進化。

猫たちはどのようにして
私たちと一緒に暮らす
かわいい姿になっていったのでしょうか?

調べてみると
ネコ科の動物たちの
ルーツは、ミアキスと
呼ばれる肉食動物全体の
祖先まで遡ることが
できます。

ミアキスは
約6,500万年前~4,800万年前に
生息していた
多くの肉食動物たちの
共通の祖先といわれていて、
その暮らしていた
地域に合わせる形で
さまざまな姿かたちに
進化していったようです。

例えば、森で暮らす
ミアキスたちはネコ科の動物に。
平原でたくさん走る
ミアキスたちは犬の仲間に
といった具合に
枝分かれしていきました。

森で暮らすミアキスたちは
より森での暮らしに適応するために
柔軟な体や木登りに適した
出し入れ可能な爪などを
身に付けて、約2,500万年前には
プロアイルルスという
動物に進化しました。

プロアイルルスは
体重約10kgほどといわれていて
私たちと暮らすイエネコよりも
やや大きめの体格をしていましたが、
プロアイルルスの頃には
ネコ科としての特長を
もうすでに持っていたようです。

その後、
プロアイルルスの中から
今のヤマネコや
オセロットによく似た
姿のプセウダエルルスへと
姿を変えていきます。

イメージ画像を
検索していただけると
分かると思いますが、
ここまでくるとほぼ猫です。

800万~2,000万年前に
ヨーロッパあたりに
生息していた
プセウダエルルスが、
私たちと一緒に暮らす
猫の直接的な祖先に
あたると考えられているそうです。

プセウダエルルスは繁栄し、
数を増やしていきましたが、
今から900万年ほど前に
元々はユーラシア大陸にいた
プセウダエルルスたちは、
食事や暮らしやすい
環境を求めて
世界中へと移動を始めました。

この頃、私たち人間は
進化の真っ最中。
アフリカ大陸で
やっと直立二足歩行が
できるようになったころです。

高い山で暮らすことを選んだ
プセウダエルルスはピューマに、
ジャングルで暮らすものは
ジャガーやトラになっていきます。

平原で暮らすプセウダエルルスは
ライオンやチーターなどになり
その場に適応していきました。

プセウダエルルスの中には
砂漠にたどり着いたものもいました。

砂漠での暮らしは厳しく
水分も乏しかったですが、
外敵も少ないために
環境に適応する時間は
たっぷりありました。

約10万年前になると
プセウダエルルスは
水分をあまり飲まなくても
平気な体や、体温を調整する
大きな耳、気温が下がって
活動しやすくなる夜に適した
大きな眼を手に入れました。

こうして、
プセウダエルルスの中から
イエネコの祖先である
リビアヤマネコへと
進化するものが現れたのです。

猫たちが
今とほぼ変わらない
姿を手に入れた頃、
私たち人間はやっと
火を使うことができるように
なった頃でした。

猫の進化の歴史を
簡単に辿ってみましたが、
猫としての原型は
かなり古い段階で
出来上がっているのは
面白いですよね。

約2,500万年前の
プロアイルルスの頃に得た
特長を今でも猫は持っている
というのですから、
猫はある意味
「生きた化石」でも
あるのかもしれませんね。

猫の進化の歴史の
調査は現在進行形で
進められている最中です。

これから、
さらに研究が進めば
より深く猫たちのことを
知ることができるかも…。
なんてことを考えています。

(インターネットで
調べている内に見つけた
プロアイルルスのイラストが
王子になんとなく似ていて
嬉しくなりました)