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2019.06.27

猫への影響は?キャットフードに含まれる酸化防止剤や危険な添加物について

猫への影響は?キャットフードに含まれる酸化防止剤や危険な添加物について

日々の生活に癒やしや笑顔を与えてくれる猫。猫にはできるだけ長く健康でいてほしいものですよね。キャットフードは猫の食生活を支える重要な役割があります。
しかし、その内容物の種類や、使われる量によっては健康を害してしまう可能性があるため、猫の健康を維持するためにもフード選びは慎重に行わなくてはなりません。今回は、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性のある、キャットフードに使用されている代表的な添加物についてご紹介します。

キャットフードに含まれる代表的な添加物とは?

多くのキャットフードには、生鮮食品ではありませんので口にするまでの品質を考えた上で、さまざまな添加物が含まれています。その中で、発がん性リスクを高めたり、免疫力を低下させたりなど、猫の健康に悪影響をもたらす添加物もあるため、猫のためにもしっかりと把握しておくようにしましょう。ここでは、キャットフードに含まれることもある添加物の名称やその役割についてご紹介します。

防腐剤

キャットフードの腐敗を防ぐために使用される添加物です。使用される薬剤は必ずしも殺菌効果があるわけではないため、あくまで静菌作用を目的としています。
代表的な防腐剤は「亜硝酸ナトリウム」などです。

酸化防止剤

酸素や光に触れたことによる、キャットフードの酸化を防ぐために使用される添加物です。
代表的な酸化防止剤は「エトキシキン」「ブチルヒドロキシアニソール(BHA)」「ジブチルヒドロエキシトルエン(BHT)」などです。

合成着色料(発色剤)

キャットフードを人工的に着色し、おいしそうな色味に調整するために使用されます。
代表的な合成着色料は、「赤色○号」「青色○号」「亜硝酸ナトリウム」などです。

甘味料・香料

キャットフードに猫の好む香りや甘みをつけるために使用されるのが人工甘味料や香料です。
代表的な人工甘味料・香料は「グリシリジン」「コーンシロップ」などです。

合成調味料

猫の食欲を刺激するためにつけられるうま味成分です。
代表的なうま味調味料は「グリシリジン・アンモニエート」「グルタミン酸ナトリウム(アミノ酸)」などです。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

なんだかムズカシイ名前が色々出てきたでありますね……。化学的な感じがしてちょっと怖いでありますよ?

ランラン先生

ランラン先生

たしかに、化学的な名前をずらりと並べられると怖くなってしまいますよね。化学添加物には猫にとって必要のない成分も含まれていることがあります。それぞれの成分についてきちんと知った上でフードを選んでいくことが大切ですよ。

キャットフードに添加物が使用される理由

キャットフードに添加物が使用されることには理由があります。ここでは、添加物が使用される理由を2つお伝えします。

■風味や香りの早期劣化を防ぐため

そもそも猫は完全肉食動物のため、雑食である犬よりも脂質やタンパク質を多く必要とします。そのため、一般的なキャットフードには脂質が多く含まれていますが、脂質が多いことによって酸化しやすくなるほか、味や香り、色の劣化が早まってしまうのです。

そこで使用されるのが防腐剤や酸化防止剤、香料、うま味調味料などの添加物です。添加物を配合することにより、風味が持続し、長期保存が可能となります。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

パッケージの技術が向上するまでは、キャットフードは流通の段階で酸化が進んでしまい、風味や品質が損なわれてしまうことが良くあったようです。でも、今ではキャットフードでもガスバリアや光をさえぎる加工がされたパッケージが使われるようになったので、わざわざ強い酸化防止剤を加えられたフードを選ぶメリットはなくなってきています。

ゴロー

ゴロー

ほほー!なるほどでありますね!工夫の勝利であります。

■人間(飼い主)のため


酸化や腐敗を防ぎ、日持ちを良くし、香りや色味をキープする理由は、買い物をするのが、私たち人間だからといえます。

おいしそうな香りと色味のフードであれば、飼い主としては飼っている猫が喜ぶのではないかと思ってしまう方もいます。しかも、長期保存ができるとなれば、便利ですぐに用意できるので、安心です。
しかしそれは、猫のためといえるのでしょうか。

実は、猫は赤い色を認識できないほか、人工的な香りと天然の香りを嗅ぎ分けているといわれています。

そのため、人間が「おいしそう」と感じる色や香りのフードでも、それが人工的に加工されたものの場合、猫は人間が思っているほどおいしく食べているわけではないかもしれません。

天然由来の添加物って何?

猫の体に悪影響をもたらす可能性がある人工添加物。しかし、脂質の多いキャットフードに一切添加物を使用しないとなると、微生物や細菌が繁殖したり、すぐに酸化すると、こちらも健康に悪影響を及ぼします。

そのため、有害な添加物を使用していないフードには、酸化防止剤や保存料などの代わりに、酸化防止や防腐効果の高い天然の食品等が使用されています。

天然由来の酸化防止剤として代表的なのは「ローズマリー抽出物」「ビタミンC(アスコルビン酸)」「緑茶抽出物(カテキン)」「ビタミンE(トコフェロール)」などが挙げられます。

猫の健康を守るために、猫に悪影響を与える添加物が極力少ない、または天然由来の添加物を使用しているフードを選ぶようにしましょう。

DOG's TALK

ムー

ムー

あら、ビタミンCとかビタミンEとか美容にも良さそうな成分じゃない。ムーの美貌を保つのにも役立つ成分なの?

ランラン先生

ランラン先生

まあ、それらの抗酸化成分はアンチエイジングの面でも注目されている成分のひとつですね。体内の細胞を傷つける活性酸素を除去したりする効果が知られていて、人間の夏の紫外線対策にも使われています。

ナナ

ナナ

ま~、あたちたち猫は基本的に家の中で過ごすコが多いと思うから、あんまり紫外線は関係ないかもなんだけどね~。

ムー

ムー

人間が食べているものや、サプリメントにも使用されている成分が使われているのは素敵じゃない。

おわりに

今回は、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性のある、キャットフードに使用されている添加物についてご紹介しました。

添加物は、キャットフードの品質を保つ上で重要とされていますが、中には猫にとって危険なものも存在します。大切なのは、私たちが添加物に関する正しい知識を持つことです。添加物だからといってやみくもに怖がるのではなく、どのような成分であれば猫に無害なのかをしっかり把握した上で、猫に合ったフードを選択しましょう。