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2019.09.12

性別による性格の違いは?初めての方が暮らしやすい猫は男の子(オス)・女の子(メス)どちら?

性別による性格の違いは?初めての方が暮らしやすい猫は男の子(オス)・女の子(メス)どちら?

初めて猫を家族として迎えるにあたり、猫の種類はもちろん、男の子(オス)と女の子(メス)のどちらが良いかについても悩んでしまいますよね。
猫というと「クール」「マイペース」といったイメージがありますが、実は種類や毛色、性別によって、性格や性質、特徴などが大きく異なるのです。
そこで今回は、猫の性別による性格の違いや、かかりやすい病気などについてご紹介します。

性別による性格の違いは?

「クール」という印象が強い猫は、近寄りがたい性格と思われがちです。

そのため、猫と暮らしたい思っていても「もし、仲良くなれなかったらどうしよう……」と不安になる方も多いのではないでしょうか?

確かに、もともと外で暮らしていた猫や、おとなの猫を迎える場合は、なかなか人になつきにくいケースもあります。しかし子猫から一緒に暮らす場合、ほとんどの猫は人と遊んだり、甘えたりするのが好きになるため、心配はいらないでしょう。

では、初めて猫を家族として迎える場合、男の子と女の子のどちらが暮らしやすいのでしょうか?

まずは、それぞれの性格と特徴を見ていきましょう。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

猫の性格は本当に様々です。個体差もありますし、遺伝的な性格や育ってきた環境によっても違ってきます。そして同じ両親から生まれたきょうだい猫でも全く異なることも多くあります。
参考になるかは分かりませんが……スタッフ猫たちの意見を参考にしてみるのも良いかも…?

ゴロー

ゴロー

任せるであります!ボクちんの性格を話せばいいでありますね!

ムー

ムー

あら、仕方ないわねえ。もちろんだけど、ご褒美の「とびきりおいしいの」は弾んでもらうわよ。

ランラン先生

ランラン先生

……参考になるかの判断は皆さまにお任せします。

■男の子(オス)猫の性格と特徴

一般的に男の子は、好奇心旺盛で喜怒哀楽がはっきりしており、女の子よりも甘えん坊で人懐っこく、抱っこされたり人の膝の上にいたりすることを好む猫もいるといわれています。
また、男の子の中には縄張り意識が強く行動範囲が広いという猫もいますが、その反面、自分の縄張りとしている範囲以外の世界を怖がる臆病な性格が出ることもあります。
もちろん、これらの性格は全ての猫に当てはまるものではありませんので参考程度に考えてください。
ちなみに、去勢をした男の子はいつまでも子猫の様に好奇心が旺盛で、甘えん坊になる子も多いようです。

見た目の特徴としては、女の子と比べると顔が大きく、ヒゲの長さも男の子の方が比較的長めです。また、たとえ同じ種類でも女の子よりも骨格や筋肉ががっしりとするため、体が大きくなるケースが多いでしょう。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

ボクちんは大らかで細かいことはあんまり考えない性格っていわれるであります。でも家の中のパトロールは欠かさないでありますし、ムーちゃんとナナちゃんがもめたりした時には仲裁に入るようにしているであります!リーダーとしての務めであります!

クリ

クリ

へ~。家に他にも猫がいると大変だよね~。クリもあんまり細かいことにはこだわらないかな~。でも、ごはんの好みは結構あるかも。あと、一人でのんびりする時間とスペースがほしいかな~。

王子

王子

僕は落ち着きがないって言われるのだ。色々なものに興味があるから、良く動き回ったり、家の中の探検に余念がないのだ。あとおしゃべりが多いらしいのだ。ちなみに抱っこは気が向いたときしかさせないのだぞ。

ランラン先生

ランラン先生

早速割れましたね。育った環境や暮らしのサイクルによっても性格は変わる可能性があります。やはり猫それぞれの個性が強い、と考えたほうが良さそうですね。

■女の子(メス)の性格と特徴

女の子は男の子に比べ動きもゆっくりでおとなしく、しっかりした性格が多いです。神経が繊細のため警戒心が強く、あまり行動範囲は広くありません。
また、自立心が高いため、1匹でお留守番をさせても人を恋しがっての問題行動を起こしにくいともいわれています。

母性本能も強いため、赤ちゃんや子供がいるご家庭や、将来的に多頭飼育を予定している方はしっかり者のお姉さんタイプの猫がいると、共同生活のイメージがしやすいかもしれません。

見た目の特徴は、顔の骨格が小さいため、男の子よりも目が大きくぱっちりとして見えます。

DOG's TALK

ムー

ムー

しっかり者のお姉さん猫といえば、ムーよね♪美しくて可憐、そしてとってもしっかりしているって言われてるわ~。ムーの場合はマイペースなところもあるかもしれないけど、自分に自信もあるから困った行動に出ることもあんまりない優等生なのよ。フフ。

ゴロー

ゴロー

だけど、ナナちゃんにはライバル心をむき出しにして争いを始めることがあるので、もう少しお姉さんらしく、ナナちゃんにも優しくしてほしいであります!

ナナ

ナナ

あたちも自分の世界があるって言われる~。というか「変わった子だね」って言われることが多いんだけど、どういうところが変わってるかわかんないの~。あたちにとっては普通なんだけど。あと、「おっとりしてるね」ともよく言われるよ~。

ランラン先生

ランラン先生

スタッフ猫の中では、女の子の方が「自分の世界を持っている」タイプが多いような気がしますね。自分の生活を楽しむタイプなのかもしれません。

初めて猫を迎える方におすすめの性別は?

初めて猫を迎える方は、猫の性別よりも猫の性格や猫とのライフスタイルの相性が合っているかを考えてみるのが良いかもしれません。

男の子でも女の子でも子猫時代はどちらも変わらずやんちゃで好奇心旺盛。
しかし、年齢を重ねるとともに行動範囲が狭くなり、だんだんと落ち着いた性格になっていくため、1匹でのお留守番も問題なくできるようです。

また、個体によってはべったりと甘えてくる猫もいますが、中には自立心が強く、人との距離感を大切にする猫もいます。
子猫の場合はまだまだ分かりませんが、ある程度成長している猫や成猫と暮らし始める場合は、その猫の性格と自分の理想とする猫との関係性が合っているかどうかを考えてみてください。

もちろん、どんな猫でも家族との触れ合いや声かけが全くない状態では寂しく感じたり、悲しくなってしまうはずです。家族として一緒に暮らす猫と、楽しい暮らしをしていくための工夫はどんな猫であっても必要です。

性別でかかりやすい病気は異なる?

男の子がかかりやすい病気

女の子と比べ尿道が長く、尿道に細菌感染しやすいことから、下部尿路疾患にかかりやすい傾向があります。その代表的なものとして「尿石症」や「尿道閉塞」が挙げられます。

また、男の子は「糖尿病」にもかかりやすく、糖尿病にかかる猫の60~70%はオス猫といわれています。糖尿病は肥満と大きく関わるため、男の子と一緒に暮らす場合は適正体重を維持するよう心掛けることが大切です。

女の子のかかりやすい病気

女の子は「卵巣がん」や「子宮がん」や「乳がん」「子宮蓄膿症」「乳腺炎」など女の子特有の病気があります。

これらの病気は、避妊手術を行うとかかるリスクを大幅に下げることができるといわれています。そのため、繁殖を予定していない場合は、なるべく最初の発情期が来る生後6~8カ月頃を目安に、動物病院にて避妊手術を受けることをおすすめします。

おわりに

今回は、猫の性別による性格の違いや、かかりやすい病気についてご紹介しました。

男の子は「やんちゃで甘えん坊」、女の子は「おとなしく自立心が強い」という傾向はあるものの、個性による違いの方が大きいようです。
スタッフを見ると、みんな性別は関係なく猫の個性を楽しんで一緒に暮らしているようです。

DOG's TALK

ランラン先生

ランラン先生

男の子だから、女の子だからといってもそれぞれの傾向に当てはまらないケースも多くあります。それぞれの猫の個性だと思って、大らかな気持ちで認めてほしいと思います。色々な個性があって、違いがあることを楽しみながら、猫との暮らしをより良いものにしていきたいですね。

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