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2020.04.30

猫の好みを知って攻略!魚や肉、タイプ別おすすめのおやつ紹介

猫の好みを知って攻略!魚や肉、タイプ別おすすめのおやつ紹介

完全に室内で暮らす猫にとって生活の中での最大の楽しみは、大好きな家族と「遊ぶこと」と「食事」の時間。もう1つ楽しみを増やしてあげるとしたら「おやつ」がおすすめです。しかし、栄養バランスの観点では総合栄養食タイプのキャットフードを与えている限りは猫におやつは必ずしも必要ではありません。だからこそおやつをあげる場合はおやつの原料やカロリーなどをしっかりとチェックし、与え過ぎに注意することが大切です。

今回は、猫の好みを知る方法やおやつのタイプ、おやつ選びのポイントをご紹介します。

猫の好みを知る方法は?

猫は他の動物と比べても好みがはっきりしていて、好き嫌いが激しいなんていわれていますが、それももちろん猫によってそれぞれです。好き嫌いがある猫もいれば、全くないという猫もいます。
同じような環境で生まれ育ったきょうだい猫でも個体によってその好みも大きく異なるということもあるので、おやつ選びはなかなか苦労する…という方も多いですよね。

では、猫の好みを知るにはどのような方法があるのでしょうか?

猫の好みを知る方法は?

■美味しそうに食べたら「好き」というサイン?

一般的に、犬は好奇心旺盛で食べることが好きなので「まぁまぁ好き」「あまり好きではない」という程度のものでも与えると残さず食べてくれることが多いといわれています(こちらも個体差があります!)。
一方、多くの猫は、食べたことのない食べ物や味に対して警戒する傾向があり、中でも「なんか嫌だな」という程度のものでも「危険なもの」と判断してしまうため、たとえお腹が空いていたとしても口をつけようとしないことがよくあります。一度覚えてしまったイヤな記憶は、なかなか取り除くのは難しそうです。

そのため、猫の場合は「美味しそうに食べる=好き」と考えても良いといえるでしょう。
初めておやつをあげる際は何種類かある程度の目星をつけ、少量でも試せるものを与えてみると猫の好みが分かりやすいと思います。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

基本的においしいものは美味しそうに食べてしまうであります。おいしいと思っていると、大体バレてしまうでありますよ。不思議であります。

ランラン先生

ランラン先生

しぐさですべてが分かる、とは言えないと思いますが、なんとなくわかりますよね。食いつきの良さや食べるスピード、袋から出した時の反応などでも判断できます。

■「しぐさ」を観察する

猫のしぐさからも、ある程度は食後の気持ち(?)を推測できる、という意見もあります。おやつをあげたら「しぐさ」を観察してみましょう。

猫は食べたものを「おいしい」と感じると、食べながら舌をつきだしたり、目を細めたり、鼻を舐めたりする回数が増える傾向があります。また、食後にゆっくりと毛づくろいをするのも「満足した」というサインのようです。

そのため、このようなしぐさがみられたら、その食べ物や食感が「好き」なのかもしれません。

DOG's TALK

ムー

ムー

ふう…今日もとってもおいしいおやつだったわ。レディらしく身だしなみにも気をつけなきゃね。口に食べかすが付いていたらムーの美しさも半減よ!

ランラン先生

ランラン先生

なんて思っているかどうかは猫によると思いますが、満足したときに顔を洗うしぐさを見せたり、口元を舐める猫は多いと思います。

タイプで選ぶ猫のおやつ

猫のおやつにはさまざまなタイプがあります。食感や形状など、それぞれ特徴が異なるため、いろいろと試して猫の好みに合うものを探してみてください。

【1】ドライタイプ

ビスケットやクッキーなど、主食となるドライフードとよく似た食感のおやつです。保存期間が長いのが特徴で、中にはペースト状のチーズやクリームが入っているものも多くあります。ただし、保存期間が長いと言っても、開封した後は速やかに食べ切るようにしてくださいね。1個ずつあげられるので、毎日決まった量を食べさせたい時などに重宝します。ドライフードをおやつの代わりに与えてみるのもオススメですよ。

【2】ウェットタイプ

スープやペースト、クリームタイプのもので、水をあまり飲まない猫のための水分補給にも役立ちます。スティックタイプのものだと、私たちの手で持って少しずつ出しながら直接あげることができるため、猫とのコミュニケーションが取りやすいおやつです。子猫や固いものを食べなくなったシニア猫にも使えます。

【3】素材そのままタイプ

焼きカツオやにぼし、ゆでササミなど、素材そのものを加工したタイプのおやつです。香りや味わいのためか、嗜好性が高いことが多く、よく食べる猫も多いようです。
ただし、サイズが大きいものもあるので、与える際は猫が食べやすいサイズに小さく分けてあげるようにしましょう。

【4】フリーズドライタイプ

猫が好きな肉や魚などの原材料を冷凍したまま乾燥させたおやつ。鶏ササミやチーズ、マグロなどのほか、馬肉やカンガルー肉などちょっぴり珍しいお肉も登場しています。生の原材料に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素がそのまま残っているものもあり、栄養価が高く、おいしく食べてくれると人気です。砕いてキャットフードに混ぜるとふりかけとしても使えます。

【5】ジャーキータイプ

馬や鹿など、比較的低脂肪な肉を乾燥させたおやつです。肉のほかにもサケやマグロ、ホタテのヒモなどのジャーキーもあり、ほとんどのものは添加物が使用されていません。
ただし、ジャーキーは硬いものが多いため、食べやすいサイズにカットして与えるようにしましょう。

DOG's TALK

ムー

ムー

ムーはオヤツならなんでも大好きだけど、最近は特にフリーズドライのものがお気に入りね。食材の風味が濃厚でとってもおいしいのよ♪

クリ

クリ

クリはねぇ、ペーストのオヤツが最近好きかな~。ペロペロ食べた後も、ついつい自分の口の周りについたのを何度も舐めちゃうんだ~。

王子

王子

僕は噛み応えのあるちょっと固めのオヤツが好きなのだ。ガリガリッとやるとなんだか満足感も出てくるのだ。

ゴロー

ゴロー

みんな好みがそれぞれ違うでありますね!だからこそ、色々な種類を試してみてほしいであります。おやつとしていろいろなものを食べさせてもらえると、フード選びの時も参考になるかもしれないであります。

猫のおやつ選びチェックポイント

猫のおやつには多くのタイプがあり、市販されているメーカーや種類もさまざまです。どのおやつを買うか迷ったら、以下のポイントをチェックして選ぶことをおすすめします。

・化学的な保存料を使用していないもの
・信頼できる原材料を使用しているもの
・塩分量:塩分が少ないもの

ハイシニア猫や食が細い猫の場合はおやつからカロリーを補うこともできるため、場合によってはしっかりとカロリーや栄養が含まれているおやつを選ぶ、などシーンによって使い分けが必要です。一概には言えない部分もあるので、猫のそれぞれの体調や状況に合わせておやつを与える/与えない、といった判断やどんなものを食べさせるのかなどを判断していくことが大切ですね

おやつの与え過ぎは要注意!

愛する猫が、何かもの欲しそうにおねだりしてきたら、そのかわいさに負けてついついおやつをあげてしまいがち……。
しかし、猫の健康を維持するには体重が大きく影響します。適正体重を維持するためには「栄養バランス」がとても重要です。
おやつを与え過ぎるとカロリー過多になり、肥満になるほか、キャットフードとの栄養のバランスが崩れてしまう原因にもつながりかねません。
猫の健康を守るためにも、おやつの量は私たちがしっかりと管理するようにしましょう。

DOG's TALK

ナナ

ナナ

あたちみたいに運動量が少ない猫さんだと、おやつの食べ過ぎが肥満の原因になることもあるみたいだから気を付けてほしいな~。療法食を食べている猫さんも同じように、栄養バランスが崩れちゃうこともあるから、食べさせる時は獣医師さんに相談してからにしてね~。

おわりに

今回は、猫の好みを知る方法やおやつのタイプ、おやつ選びのポイントなどについてご紹介しました。おやつの時間は、猫にとって幸せを感じる時間でもありますが、私たちのコミュニケーションツールとしても大きな役割を持っています。

しかし、おやつの与え過ぎによって肥満や病気につながってしまったり、普段の食事を食べなくなってしまったりすることもあるため、与える量には十分に注意しましょう。