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2025.06.26

安全なキャットフードの選び方は?無添加キャットフードってなに?

安全なキャットフードの選び方は?無添加キャットフードってなに?

猫の健康を守るうえで、毎日の主食となるキャットフード選びはとても大切。
しかし、さまざまなキャットフードが溢れているため、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうという人は多いのではないでしょうか。
猫がずっと元気に過ごしてくれるキャットフードを選びたいけど、安全なキャットフードとはなにか、また無添加と謳っているキャットフードは本当に猫にとっていいものなのか。
今回は、tamaが考える安全なキャットフードの選び方や、無添加キャットフードとはどんな特徴があるのかについて解説します。

猫のキャットフード選びの基本として、まずは4つのポイントをあげました。

■種類が明確な動物性タンパク質が使われている

猫は肉食動物であることから、動物性タンパク質は不可欠な栄養素であり、キャットフードにも含まれています。含有量についてはキャットフードによってさまざまですが、健康な猫の総合栄養食を選ぶ場合は、第一原材料をチェックして、一番最初に「チキン」などといった動物性タンパク質が記載されているフードを選ぶと良いでしょう。
動物性タンパク質のなかには鶏肉やラム肉といった動物だけではなく、魚が含まれていても問題ありません。これらはパッケージの原材料欄で確認でき、最初に書かれているものが一番多く含まれています。
一方、「肉類」や「ミートミール」といった、具体的な肉の種類が記載されていないものは何の肉なのかが分からないため、おすすめできません。
(目的によってレシピが作られているフードは第一原材料が動物性タンパク質以外の場合もあります。)

■糖質(炭水化物)が少ないキャットフードを選ぶ

猫は人とは異なり、タンパク質や脂肪からエネルギー源を作るため、多くの糖質や炭水化物は不要です。しかし、食べてはいけないというわけではなく、野生の猫が狩りをした獲物を食べる際にタンパク質やビタミン、ミネラルとあわせて少量の炭水化物(10%未満)も摂取しています。
しかし、炭水化物や糖質が高すぎると消化機能の低下や高血糖につながる可能性があるため、キャットフードに含まれる炭水化物の目安として、35~40%未満を目安とする場合が多いようです。キャットフードによっては肉よりも安価な穀物や糖質で量を増やしているものがあります。炭水化物の含有量を求める際は、保証分析値の項目を参考に「100 - (タンパク質 + 脂質 + 粗繊維 + 灰分 + 水分)」で算出しましょう。

■原材料の品質の高いキャットフードを選ぶ

キャットフード選びの基準として、原材料の品質にこだわった場合、ヒューマングレードを謳ったキャットフードを目にする場合も。ヒューマングレードのキャットフードとは、人間が食べても安全とされる品質の原材料を使用して作られた食事を指しています。ただし、「ヒューマングレード」という言葉には法的な定義がなく、メーカーが独自の基準で使用している言葉となります。いいかえれば、どんなフードも「ヒューマングレード」と謳うことができます。そのため、法的に人間でも食べられる品質が保証されているキャットフードは存在しません。「ヒューマングレード」を強調しているフードは、人間も食べることのできる原材料を使用していると謳っているか、「ヒューマングレード」以外にどんな特長があるのかをしっかり調べることをおすすめします。

■化学的な保存料を使用していない(無添加)キャットフードを選ぶ

キャットフードに限らず、私たちが口にする食事には化学的な保存料や香料をはじめとした、さまざまな添加物が含まれています。おいしそうな見た目にする着色料や、食事の油分が酸化するのを防ぐBHAやBHTなどの化学的な酸化防止剤も添加物として使用されている場合も。私たちの体重の10分の1ほどの体の小さな猫は、少量でも十分な摂取量となってしまうかもしれず、健康に悪影響をおよぼしてしまう恐れがあります。
化学的な保存料や香料、色付けのための着色料が使われていないフードを選びましょう。

安全なキャットフードの選び方

安全なキャットフードの選び方

先述の通り、添加物にはさまざまな種類が含まれており、なかには人間用では使用を禁止されているものや、過剰摂取によって体調に影響を及ぼす可能性も心配です。
そのため、「無添加」と謳っているフードは、猫の健康にいいフードというイメージが強いですが、「無添加」とは、“国が人間用に使用しても問題がない”と定めた食品添加物を使用していない、ということを表す表示。キャットフードの栄養バランスを整えるために使われるビタミンやミネラル類も食品添加物に含まれます。
そのため「無添加」の表示が猫にとって栄養バランスの整った安全で品質の高いフードであるかという判断にはつながらないと考えます。
「無添加」と謳っているフードでは、具体的に何を添加していないのか表示や原材料をしっかり確認しましょう。

無添加キャットフード

無添加キャットフード

下記のようなキャットフードは、猫の健康を一番に考えるとおすすめはできません。

主成分が明確ではない原材料(肉類・ミートミールなど)である
・穀物が多く含まれている
・化学的な保存料・着色料・香料が使われている

今回は、キャットフードの選び方について解説しました。キャットフードは、猫の健康を考えて下記の特徴を持つものを選びましょう。

・原材料に種類が明確な動物性タンパク質が使われている
・糖質(炭水化物)が少ない
・化学的な保存料・香料・着色料を使用していない

一方、主成分が肉副産物である、穀物が多く含まれている、化学的な保存料・香料・着色料が含まれているものは私たちよりもはるかに小さな体の猫に与える影響を考えると、おすすめできません。
猫に健康で長生きをしてもらうため、キャットフードは納得のいくものを選びましょう。

tamaではオリジナル商品はもちろん、セレクトブランドに関しても、獣医師やペット栄養管理士が原材料をしっかりチェックして、厳しい目をクリアした商品のみを取り扱っているのでご安心ください。