こんにちは、
スタッフのマエダです。

先日公開した
猫の好き嫌いに関する記事。

▽コラム2025.08.21
猫の偏食はなぜ起こる？
<ネオフィリアとネオフィビアで読み解く
食行動の心理[#猫研究所]

この記事では
猫の行動学に基づいて
「ネオフィリア（新しいもの好き）」と
「ネオフィビア（新しいもの嫌い）」
という視点で猫の好き嫌いについて
深掘りしました。

我が家のゴロムーは
おそらく新しい物好きの
ネオフィリア。

新しいフードには
興味津々で食いつきが抜群なことも
しばしば。

おいしそうに食べてくれる様子を見て
“これはローテーション入り決定！”

と思ってリピート買いすると、
突然、全く食べなくなる。

ということも、
これまた、しばしば・・・。

「あるあるー！」

と共感いただいた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

本日は
そんなネオフィリアの
猫と暮らす皆さまに、
一筋の光となる情報を
お届けできるかも
しれません。

ネオフィリアが好む新しさは
味だけじゃない、ということ。

それは、
先日、何気ないことで
明らかになりました。

▽スタッフブログ
2025.06.20「ゴローのフードストライキ」

それは、
ゴローが
好き嫌いを発動して
フードを食べなくなった時のこと。

フードボウルの中のフードは
いつもと同じ。

しかし、
フードボウルを
置く場所を変えたら
あっさり解決したというもの。

この時は、
それがネオフィリアに
関係するものだなんて
思いもしませんでした。

しかし、
記事を書くために調べていくうちに、
まさにネオフィリアに見られる
行動パターンのひとつだということに
気が付いたのです。

ネオフィリアの猫は
「新しいもの好き」だけでなく、
「刺激がないと飽きる」性質も
持っている、とのこと・・・！！

そうです、
ゴローの場合は、
新しい味だけではなく
食事する環境そのものも
刺激になるようです。

ということで、
ゴローには新しい場所で食事をするという
刺激を楽しんでいただくために
これまでにはないタイミングと場所で
ご飯を食べてもらうことに。

それは、
寝起きご飯。

夏になっても、
ベッドで私と一緒に寝ることも
多くなったゴローは、
私が起きたタイミングで
目覚めることも。

そのタイミングで
ベッドにドライフードを入れた
フードボウルをデリバリー。

すると、
クンクンと鼻を近づけて匂いを嗅いで
それらしく確認したのち、
カリカリと食べ始めるでは
ないですか。

まるで

「こんなタイミングでやってくるご飯は
　スペシャルなカリカリであります！」

とばかりに。

（もちろん、いつもと同じご飯です。）

寝起きなのに
目の前にデリバリーされると
不思議に思いながらも
ついつい食べてしまうゴロー。

これは
好奇心が勝ってしまう
ネオフィリアだからこその
リアクションかもしれません。

ゴローがお昼、
ベッドでゴロゴロしているタイミングでも
ベッドにフードボウルを置くと
ついつい食べてしまうゴロー。

このゴローの
リアクションが面白くて、
ことあるごとにベッドの上に
フードボウルを置いては、
その様子を楽しんでいます。

たまーに、
食べないときもありますが
今のところ、十中八九、食べています。

この調子なら
加齢によって
落ちてしまった体重を取り戻すことも
可能かもしれません。

もしかしたら
皆さまのお家の猫のネオフィリアも
味だけではなく、食べる環境を変えると
「なんか食べたいかも・・・」
となるかも？

新しい味、じゃなくて、
新しいシチュエーションがカギ。

猫の偏食、
ちょっとした工夫で
突破できるかもしれません。

ちなみに
ムーちゃんには今のところ
このデリバリー作戦はまったく響かず。

キャットタワーで
くつろぐムーちゃんに
ご飯をデリバリーしたところ、
めちゃくちゃ嫌な顔をされました。

「今じゃない！」なんだそうです。

様々なリアクション、
それが猫、ですね。