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2015.07.03

楽しく遊んでコミュニケーション(猫の遊び方・おもちゃ特集)

楽しく遊んでコミュニケーション(猫の遊び方・おもちゃ特集)

猫は狩りの本能を持つ動物。
毎日ご飯をもらい、食べるための狩りをする必要のない、家で暮らす猫にもその本能は残っています。
特に家の中で暮らす猫には、狩りのチャンスはなかなか巡ってきませんが、狩りの本能を満たす方法はあります。
それは、狩りの疑似体験=“おもちゃで遊ぶ”ということ。
動物は本能が満たされたとき、脳内モルヒネが分泌され幸福感を得ることができます。
猫も本能が満たされれば、幸福感を得ることができ、その幸福を与えてくれた人間との絆も深く、
強くなるでしょう。
一緒に遊ぶことは、猫にとっても飼い主さんにとっても幸せな時間になるはず。

猫のおもちゃにはいろいろな種類があり、遊び方も様々。
どんなおもちゃで、どんな風に遊べばいいのかお困りの飼い主さん。ぜひ、参考にしてくださいね。

どんな遊び方があるの?

猫との遊び方は大きく分けて2種類。
ボールやネズミの形をしたおもちゃをひとりで追いかける遊びと、猫じゃらしを使って人と遊ぶ種類があります。

ひとりで遊ぶ

猫は獣毛を使ったものマタタビやキャットニップをまぶしてあるものカサカサ音のするものに興味を持ちます。興味を持ったおもちゃを飛ばしたり、咥えたりしながら、ひとりで遊びます。

■ 知っとこメモ

ひとりで遊んでいる猫がおもちゃを甘噛みして捕まえているかと思えば、ポロッと落として「おっとっと」と言わんばかりにすくい上げ、また甘噛みをする。というシーンを見たことがありませんか。
これはまさに、遊びは狩りの練習ともいえる代表的な動き。猫は狩りの疑似体験を楽しんでいるのです。
(野性では、母猫が弱ったネズミを子供の前に差し出して狩りの練習をさせるため、とも言われています。)

ひとりで遊ぶおもちゃはコレ!

一緒に遊ぶ

猫は成長するにつれて、どうしても動きが単調になりがちな「ひとり遊び」に飽きてしまうこともあります。
そんな猫には、猫じゃらしを使って夢中にさせましょう。だけど、おもちゃをただ上下左右に揺さぶるだけでは、
猫は遊びません。ポイントは「より、獲物の動きになりきる」こと。
猫から逃げるネズミや虫、鳥などに見せかけて、おもちゃを巧みに操りましょう。

動かし方のポイント

■まるでネズミや虫のように

  • 猫から逃げるネズミのように、ササット動かし、物陰に隠したり。
  • ジグザグに、チョロチョロと動かし、しばらくすると止まり、またチョロチョロと動かしだす。
  • たまには壁をカサカサと這い上がらせたり。



■まるで鳥のように

  • 猫から逃げるように、床から低く飛び立ち、すぐに着地させる、を繰りかえす。
  • 床を引きずるように、猫の動きを見ながら動かす。



■猫の本能を刺激する動き

「あともう少しなのに逃げられてしまう」「ちょっと弱ってるみたい」という動きが、猫の本能にさらに火を付けます。動きにメリハリを付けて猫の本能を刺激しましょう。

■飽きたおもちゃを蘇らせるひと工夫

猫は遊びをひとつマスターすると、その遊びに飽きてしまいます。
でも動かし方を工夫すれば、一度飽きてしまったおもちゃにも再び興味を持つことも。クッションの下で動かしたり、不要なズボンの裾部分を使って隠しながら遊んだり。
工夫次第で、ひとつのおもちゃで何通りもの遊びができます。

じゃらし系のおもちゃはコレ

猫じゃらし系のおもちゃは、大きく<棒タイプ>と<釣竿タイプ>に分かれます。
夢中になった猫は驚くほどジャンプすることがあるので、十分なスペースのあるところで遊びましょう。

棒タイプのおもちゃ

釣竿タイプのおもちゃはこちら

楽しみポイント

猫がお尻をフリフリしながら、おもちゃに飛び掛かって来たら夢中になっている証拠。
猫も本気になって獲物を捕らえにきます。遊ぶ側も本気になって、猫との遊びの時間を楽しんでください。

楽しく遊ぶために

*1 おもちゃを猫が誤って飲み込まないよう、人が見ているところで遊ばせましょう。

*2 猫が興奮しておもちゃを噛み続けているときは、一度おもちゃを離してください。

*3 遊び終えたら猫が届かないところに保管しましょう。

*4 興奮した猫は驚くほど高くジャンプします。広いスペースで遊びましょう。

さいごに

狩りをすることは猫の本能。
そして、その本能を満たしてあげることで、猫は幸福感を得ることができるのです。
人と遊ぶ楽しさを覚えた猫は、「遊ぼう、遊ぼう。」と誘いに来るようになります。誘い方は猫によって様々。
ジーッと訴えてきたり、机に乗って飼い主さんの作業を邪魔したり、「ニャー、ニャー」と鳴いて、周りをウロウロしたり。
そんな風に甘えてくる姿に、きっと飼い主さんもメロメロになってしまうはず。
家で暮らす猫は、なかなか本物の狩りをするチャンスがないもの。
せっかくのお誘いを無視しないで、できる限り応えてあげてくださいね。
楽しいコミュニケーションで、猫との絆を深めましょう。