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2020.03.12

下痢はフードで改善?頻繁に下痢や軟便を引き起こす猫におすすめの対処法

下痢はフードで改善?頻繁に下痢や軟便を引き起こす猫におすすめの対処法

猫の軟便は、体内での水分吸収が不十分なことから、便に水分が多く残ってしまうため引き起こりますが、その原因はさまざまです。猫が元気に振る舞っていたとしても、下痢をするということは体に何かしらの変調をきたしているサイン。そのため、なるべく早めに対処してあげることが大切です。
今回は、猫が軟便や下痢をしたときに確認すべきポイントや、普段からできる軟便・下痢の対処法についてご紹介します。

猫の下痢のチェックポイント

一緒に暮らしている猫が突然軟便や下痢をしてしまったら、まずは以下の項目をチェックしましょう。便の状態や様子から緊急度や重症度合いを推測することができるほか、獣医師に説明する際にも重要な情報となるため、猫が下痢や軟便をしたら必ず猫のウンチと猫の様子のチェックをするようにしてください。
また、こちらの記事では猫の血便などが起きたときについてご紹介していますので、参考にしてみてください。(猫の血便が見られたら。焦らずチェックしたいこと)

■頻度・期間

猫の軟便や下痢がいつから始まり、どれくらいの期間続いているのか、しっかりと把握しておくことが大切です。
突然、軟便や下痢が始まった場合は、急性ということになります。急性の場合は、特定の食べ物が原因で引き起こされることが多く、原因がウンチとして排出されれば症状が止まるケースもあり、翌日には普通の便の固さに戻ることもあるため、ほかに気になる症状がなければ少し様子を見てみてください。また、新しいキャットフードを与えたときも、お腹が慣れていない状態のために消化不良を起こしてしまうことがあります。
キャットフードを切り替える時は、1週間~2週間を目安に、少しずつ別のフードを以前のフードに混ぜて与え、慣れさせることが大切です。

1日に何度も下痢をしたり、翌日になっても便の様子が同じ、もしくは水分量が増えていたり、色が変化しているようであればすぐに動物病院で診てもらうようにしてください。

長毛猫の場合、下痢をしてしまった後のお尻にウンチが付着してしまうことがあり、周囲にもついてしまうなどのトラブルが起こることがあるので、猫がウンチをしたときに下痢気味だった場合は拭き取ってあげるといいですね。猫は綺麗好きな生き物です。ウンチがついたままではパニックになってしまうこともよくあります。

■便の形・状態

猫のウンチは食べ物に大きく影響されます。例えば、ドライフードを主食としている猫のウンチはコロコロとした形状になることが多く、しっかりと塊で出るケースが多いです。食事の脂肪分や水分のバランスによって、固さが変化することもあります。出したばかりの猫のウンチは少し湿り気があるのが通常です。
それよりも柔らかいけれど、形が維持できないほどではない、軟便の場合は、その日の体調や食事に含まれる水分量の変化によるものと考えられます。たとえば、いつもはドライフード中心の食事の猫にウェットフード中心の食事を与えたり、普段とは違うキャットフードやオヤツを与えたことがきっかけになっていることがあります。この場合は、猫たちの食欲や行動に変化が見られないなら、通常の反応です。

形がほぼ崩れている軟便や、水状の下痢の場合は、ストレスや環境、気温の変化などで胃腸が十分に働かなかったり、小腸や大腸で栄養・水分が十分に吸収できていない状態が考えられます。

■便の色

与えているフードの特性にもよりますが、無着色のキャットフードを主食とする健康な猫の便は「黒~暗い茶色」をしています。もちろん、食事の内容に大きく左右されるので一概には言えませんので、参考として考えてください。
ウンチの表面に血液が付いていたり、ウンチの色そのものが赤黒い場合は消化器の粘膜が傷つき出血している可能性があります。ウンチを保存するか、写真を撮影して動物病院で調べてもらうと安心です。

たとえ1回の下痢でも、普段の色とあまりにも異なる色の下痢をした場合は、猫の体に何らかの異常がある可能性があるため、すぐに動物病院で診てもらうことをおすすめします。

DOG's TALK

王子

王子

なかなか体質に合うキャットフードがなかったころ、僕はよくお腹を壊してしまっていたのだ。下痢になったこともあったし、便秘寸前になったこともあったのだ。
自分でも一番びっくりしたのは、下痢になった時、おトイレを我慢できずにトイレ以外の場所でウンチをしてしまったことなのだ…。

ランラン先生

ランラン先生

大変だったんですね。ちなみに、それはどこで?

王子

王子

……人間のベッド。

ランラン先生

ランラン先生

……。このように、下痢になっている猫は普段とは違う場所でウンチをしてしまうこともあります。その時は怒らずに少し優しく声をかけて、お腹が落ち着くのを待ってくれると嬉しいです。

猫の軟便・下痢のおすすめ対処法

猫のウンチの状態は、キャットフードの内容によって影響を受けやすく、すべての下痢の原因が病気に結び付くわけではありません。
食事の切り替えのタイミングや、食事の内容、栄養バランスなどのほかストレスや異物の誤飲などによっても引き起こるケースもあります。

普段猫に与えるフードの選び方などによって、下痢を予防できるケースもあるため、お腹の弱い猫はなるべく下痢にならないように予防対策をするといいかもしれませんね。

DOG's TALK

ゴロー

ゴロー

ボクちんたち猫の中でもお腹が弱い猫、普通の猫がいるであります!お腹が弱いからといっても、それ以外の部分は健康であれば元気に過ごすことが出来るでありますので、ご心配なくであります!

ランラン先生

ランラン先生

そうですね。それでは、具体的にどのようなことに気を付けて食事を選んだり、与えたりすれば良いのかを考えていきましょうか。

■それぞれの猫にとって消化の良いフードを与える

猫の体質は猫それぞれですので、「すべての猫にぴったり合うフード」は存在しません。同じ親から生まれた兄弟猫や全く同じ環境で育った猫であっても、合うキャットフードは違っている、ということはよくあります。
キャットフードの中には、さまざまな原材料を使用して作られたフードがあるので、それぞれの猫に合ったフードを探していくことが大切です。

猫には、穀類が苦手な猫、高タンパク質のフードが苦手な猫、脂質が多いフードが苦手な猫、といったように食事の消化に得意・不得意があります。その特徴を知っていくことで、「うちの子にとって消化に良いフード」は見つかっていきます。

すぐに答えを見つけようとはせず、猫と一緒にさまざまなキャットフードを楽しみながら試して、猫の体質や好みを知っていくことができればいいですね。

■ライフステージに合った栄養素の量を補う

猫のライフステージを大きく分けると、幼猫期・成猫期・老猫期の3期となります。

基本的には、3期とも摂取すべき栄養素の種類は同じなのですが、成長期の子猫にはオメガ3脂肪酸が必須栄養素であるなど、微妙な違いがあります。また、それぞれの時期に見合う栄養素の量は異なるため、ライフステージに合わせた栄養素の量を補うフードを選ぶと良いと思います。
子猫用のキャットフードは、成猫やシニア猫用と比較すると、高栄養・高カロリーで作られているものが多いです。子猫用のキャットフードを成猫やシニア猫に継続して与えると、カロリーが多すぎるために肥満になりやすいといわれています。
また、シニア猫用のキャットフードは、運動量が低下するシニア猫のためにカロリーは抑えめに作られています。

下痢や軟便といった体調不良を予防するためには、猫の年齢や体重、生活環境など、ライフステージに合った栄養素を補う食事を与えるようにしたいですね。

DOG's TALK

ムー

ムー

ムーは美しいプロポーションを維持するために、まだまだ若くてキレイだけどシニア猫用のキャットフードもブレンドしてもらっているの。それに、オヤツも楽しみたいしね♪

ランラン先生

ランラン先生

体重管理のために、成猫でもシニア猫用のキャットフードを活用する、という方も多いですよね。また、シニア期以降に増える腎臓病などにも配慮したレシピであれば、健康管理に役立ちますよ。

ゴロー

ゴロー

シニア猫用のフードならカロリーも抑えられているから、たくさん食べたい猫さんにも安心であります!

■適切な飲水量を維持する

下痢をしやすい体質の猫の場合、水分摂取量も関係していることがあります。水分量が多すぎてもお腹を壊し、下痢をしてしまいますし、水分が足りないと便秘になることも。
野生の猫は生の肉などから水分を摂取していた、と考えられているため、猫に適した水分補給の方法としては以下の方法が挙げられます。

・猫の数1頭に対して2~3の水飲み場を用意する
・水を頻繁に取り換える

・普段の水をややぬるめの温度にする(35~38℃程度)
・ウェットフードをサイドメニューとして与える
・ドライフードをぬるま湯でふやかす
・ゴートミルクなど、嗜好性が高く水分が豊富なオヤツを与える

その他、水を入れたお皿が気に入らないと、水を飲まないこともあるため「なぜか最近水を飲まなくなった」と感じたら、給水器を変えてみるのもいいかもしれません。

おわりに

今回は、猫が軟便や下痢をしたときに確認したいポイントや、普段からできる軟便・下痢の対処法についてご紹介しました。
猫の軟便や下痢対策として私たちができることは「バランスの良い食事」と「十分な水分」を与えることです。そのため、便の状態を確認し緊急性がない場合は、まずは普段の食生活を見直してみることをおすすめします。
便は健康のバロメーターともいわれています。日ごろから猫の便の状態をチェックし、しっかりと健康管理をしてあげてくださいね。

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