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2019.12.19

冬の困った静電気。猫とのコミュニケーションを邪魔されない対策

冬の困った静電気。猫とのコミュニケーションを邪魔されない対策


冬になると寒くなり、猫たちも暖を取りに人のそばにやってきてくれるようになります。普段はちょっと素っ気ない態度の猫でも「この時期だけは」と寄ってきてくれたり、同じ布団に入ってくれたり、猫と暮らす私たちにとっては至福の時。
ですが、この時期に猫たちとの触れ合いを邪魔する存在が、静電気です。猫との楽しい時間を邪魔する静電気に困った経験は皆さん、おありなのではないでしょうか。

そこで、本日のtamaでは、冬の楽しい猫ライフを邪魔されないために知っておきたい対策をご紹介します。

こんな時に「バチッ!」静電気が起きる。

冬になると空気も乾燥し、さらにエアコンやヒーターなどの暖房機器を活用することが多くなります。必然的に猫たちの過ごす空間も湿度が下がりやすくなりますよね。
加湿器などを使っていても、ちょっと気を抜いた時に加湿器のタンクが空になっていて湿度がぐんぐん下がってしまう、というのもあるあるなのでは。

ドアノブに触ろうとしたらバチッと静電気が起きたり、服が静電気で猫の毛を吸い寄せてしまったり…。
それ以上に困るのが、猫を撫でようと手を伸ばしたら、猫の鼻先に静電気がバチッ。びっくりしたり、痛みを感じた猫はご機嫌を損ねてしまってしばらく距離ができてしまう…。

私たちでも「痛っ」と思わず声が出てしまうような静電気は、人間よりもずっと体の小さな猫たちにとってはかなりの衝撃になるはず。
それに、一瞬のことなので、私たちが触ろうとした瞬間に起きる静電気は「この人にぶたれた!」「この人は痛いことをした!」と、猫たちに勘違いをさせてしまうこともあるかもしれません。
それだけは絶対に避けたいですよね。猫たちとのコミュニケーションを邪魔されないために、どんな対策ができるのでしょうか?

静電気が起きるメカニズム

ビニール紐で散々遊んだ後に意気揚々と静電気を発生させているスタッフ猫の図

ビニール紐で散々遊んだ後に意気揚々と静電気を発生させているスタッフ猫の図

すべての物質には、それぞれ+(プラス)と-(マイナス)の電気が一定のバランスで存在しています。しかし、その物質が持っている特質によっては摩擦や接触などによってほかの物質が持っている電気を、+あるいは-ばかりを集めやすくなることがあります。
これを何度か繰り返し、+もしくは-の電気のどちらかが大きい状態で溜まってしまったまま、ほかの物質に触れようとすると一気に電気の塊が流れていきます。この現象を静電気と呼び、たくさんの溜まった電気が一気に流れることによって痛みを感じたりするのです。

ちなみに、猫の毛や人間の髪の毛は+の電気を溜め込みやすい傾向があるといわれています。一方で、塩化ビニール(いわゆるビニール)、アクリル、ポリエチレン、ポリエステルなどは-の電気を溜め込みやすい傾向にあります。

例えば、猫たちが大好きなビニール袋。これでたくさん遊ぶことによって、猫たちの被毛からマイナスの電気がどんどん移動し、代わりにプラスの電気が被毛に溜まっていきます。その後、遊びに飽きた頃にアクリルウールの服を着た人のそばへやってくると……「バチッ」と静電気が起こってしまう、というわけです。

猫とのコミュニケーションを邪魔されないために。

さて、そんな猫と私たちの間を邪魔する困った静電気対策として、簡単にできるものをご紹介します。

■猫に触れる前に放電する

猫たちが甘えたそうにすり寄ってきたら、猫に触れる前にまずは室内の壁にタッチ!そうすることで服に溜め込んだ電気を放電することができます。壁がすぐそばにないようであれば、木製の家具などでもOKです。一呼吸おいてから猫に手を差し伸べてみてください。

■(人間が)静電気を発生させないように努力する

猫たち自身が電気をためてしまうのは、仕方がない部分があります。それなら、私たち人間が電気を溜め込まないように工夫をすればいいのでは。
具体的には、服の素材としてアクリルやポリエステルを使ったものをなるべく選ばないようにする、衣類を選択する際には静電気を軽減する作用がある柔軟剤を使用する、といったものがあります。
衣類の繊維は、猫の被毛が集めやすい+の電気と逆の-の電気を集めやすいものを避けるのがよさそうです。私たちは服を着替えれば良いですが、猫は被毛を着替えることはできませんから。

■猫の被毛に静電気を溜め込ませない方法

猫の被毛はもともと+の電気を溜め込みやすい傾向があるのはお話しした通りです。でも、その電気をなるべく溜め込まないようにするためには、被毛や皮膚にある程度の水分を維持させるのが効果的だといわれています。
冬は何かと乾燥する季節でもありますし、猫たちの皮膚や被毛に白っぽいフケなどの乾燥のサインが出ているようであれば、皮膚トラブルの対策にもなるケアを始めてみるのもいいかもしれません。

スプレータイプのトリートメントで水分を被毛や皮膚に含ませてから、ブラッシングをすることで死毛を取り除いてください。死毛をそのままにしておくと、摩擦によって静電気をより溜め込みやすくなるといわれています。全身にトリートメントをいきわたらせるようなイメージで行うのが効果的です。
敏感肌の猫たちの場合、皮膚の乾燥や静電気が刺激となって、かゆみなどの皮膚トラブルにつながるケースもあるようです。

猫の被毛の美しさの維持と静電気対策にも。

猫の被毛の美しさの維持と静電気対策にも。

アースリーフ ナチュラルFウォーター(猫用)

●原材料
精製水  フムスエキス(フルボ酸エキス)

●使用方法
直接スプレーしてお使い下さい。1日何度でも繰り返しご使用いただけます。スキンケアとしてシャンプーのあとに全身にお使い下さい。

●原産国
日本

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おわりに

冬は猫たちとの距離がぐっと縮まる嬉しい季節。そんな幸せな時間を静電気に邪魔されたくはありませんし、もっと猫たちとの絆を深めていきたいですよね。
最近ちょっと静電気で猫に痛い思いをさせてしまったかも…、という方はぜひこの方法を実践してみてくださいね。