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2025.06.12

猫のクラッキング音とは?他の鳴き声の違いについても解説《cat academy》

猫のクラッキング音とは?他の鳴き声の違いについても解説《cat academy》

猫は自分の身を守るために、しばしば窓から景色を見渡したり、家の中を回遊したりします。その際に猫が発する、「ケケケッ」や「クククッ」、「カカカッ」といった鳴き声を聞いたことがある方も多いのでは。
このような鳴き方、鳴き声は「クラッキング」と呼ばれるもので、室内で暮らす猫に見られ、野生のネコ科などは、声を出すと獲物に気付かれてしまうためクラッキング音を発さないと考えられています。

今回は、猫のクラッキング音の謎(にゃぞ)について、他の鳴き声の違いとあわせて調査してみました。

第1の謎(にゃぞ)猫のクラッキングとは

猫のクラッキングとは、「ケケケッ」や「クククッ」、「カカカッ」といった音を鳴らす行為を指します。
小さな音で窓から見える鳥や虫に対してクラッキングすることがあります。

第2の謎(にゃぞ)猫がクラッキングする理由

猫がクラッキングする理由

猫がクラッキングする理由

猫は、下記の理由によりクラッキングをします。

狩猟本能があるから

野生の猫は肉食動物であり、動物を狩ってその肉を食べて命をつないできました。
室内で暮らす猫にも狩猟本能が残っており、狩りをしたい気持ちの表れとしてクラッキングを行うことがあります。
対象となるものは鳥や虫だけではなく、おもちゃに対してもクラッキングする猫もいます。

狩りへの欲求

猫の狩りにおける不満は動物を捕まえられないことで、窓から眺めているときは見えていても触れない状態などが該当します。
このように、自分の欲求が満たされない状態のときに、クラッキングすることがあります。

警戒心があるから

猫は周囲の環境などからストレスを受けやすい動物であるため、警戒心が強い子が多くいます。
状況が理解できず不安を感じているとき、猫は私たち家族に対してクラッキングをしてくることがあります。
また、自分自身だけではなく、私たち家族にも危険が迫っているときも、クラッキングをします。

第3の謎(にゃぞ)猫のクラッキングはどんな音?

猫のクラッキングの際、「ケケケッ」や「クククッ」、「カカカッ」といった声を発します。
「カタカタ」や「カチカチ」という意味の「clak(クラック)」が名前の由来となっています。
英語圏ではクラッキングは「chattering(チャタリング)」といい、顎を動かして音を出す行動を指します。

第4の謎(にゃぞ)クラッキングしない猫もいる?

中にはクラッキングをしない猫もいます。
室内にいる猫の場合、狩りをせずに生活を送れることから、クラッキングが不要になります。また、上手にクラッキングができず、歯をカチカチと鳴らすだけの猫もいるため、私たちが聞き逃していることもあるでしょう。

第5の謎(にゃぞ)クラッキングに似た猫の行動

クラッキングに似た猫の行動

クラッキングに似た猫の行動

猫は1日あたり16時間程度を睡眠時間に充当しており、その際にクラッキングのような声を聴くことがあります。
睡眠の際に、深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りであるレム睡眠を繰り返しており、レム睡眠時に夢を見るといわれています。このレム睡眠時に、寝言でクラッキングをすることがあります。
また、クラッキングだけではなく、手足やしっぽをバタバタとさせることもあり、夢の中で戦っていると想像できます。

【関連記事】猫が1日に16時間も寝る理由と活動時間を徹底解説[#猫研究所]

第6の謎(にゃぞ)クラッキング以外の鳴き声はどんな意味?

猫は、クラッキング以外に下記のような鳴き声を発することがあります。

ニャー

「ニャー」という鳴き声は、猫同士のあいさつのようなものであり、敵意がないことを示しています。
私たち家族が話しかけたときもニャーと返すことがあり、良好な関係を構築できている状態といえます。

ニャーン

私たち家族をじっと見つめながら、「ニャーン」と鳴いてきたときは、暇なので遊んでほしいと考えられます。
また、ご飯が欲しいときや、甘えたいときに足元にすり寄ってくるときなどもニャーンと鳴くことがあります。

ニャッ

私たちが猫に対して「おはよう」や「ただいま」と返すと、しばしば「ニャッ」と返事をしてくれることがあります。
短くニャッと鳴いてきたときは、猫なりの返事をしていると考えられます。

ウゥー、アゥー

低く唸るような声で「ウゥー」や「アゥー」と鳴いているときは、機嫌が悪く威嚇しているときです。
背中からしっぽにかけて毛が逆立ち、耳が後ろに倒れて威嚇してきたときは、むやみに近寄らないことをおすすめします。

カッ、シャー

「カッ」や「シャー」といった鳴き声は、攻撃直前の威嚇時に耳にすることが多いです。
縄張り意識が強かったり、自分が気に入らないことをされたりする際にこのような鳴き声を発することがあります。

ゴロゴロ、グルグル

「ゴロゴロ」や「グルグル」といって喉を鳴らすような声は、機嫌が良いときに耳にすることができます。
このときに私たちの足元へすり寄ってくることもあり、優しく撫でてあげると喜ぶでしょう。

ンー・ムー

口を開けず、低い声で「ンー」や「ムー」と鳴いているときは、機嫌が悪い状態を示します。
その対象は私たち家族も含まれることがあり、何かしらのストレスがかかっていると考えられます。

サイレントミャオ、サイレントニャー

口を開けていても声が出ない鳴き方を、「サイレントミャオ」や「サイレントニャー」といいます。
これは私たち家族や子猫・親猫に対する最大限の愛情表現であり、実は周波数の関係上私たちに聞こえていないだけなのです。

おわりに

今回は、猫の鳴き声について解説しました。
猫は狩猟本能や欲求不満、警戒心などにより、クラッキングをすることがあります。
猫の鳴き声にはクラッキング以外にもさまざまな意味が込められており、意図をくみ取ることで良好な関係を構築できるでしょう。