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2022.09.08

猫風邪などの感染症対策。食事で免疫サポートするための一工夫。

猫風邪などの感染症対策。食事で免疫サポートするための一工夫。

子猫のうちは鼻水が出たり、目やにが出たり、くしゃみをするなどの風邪のような症状が出ることがあります。感染症の原因のひとつが、免疫の低下といわれています。
また、アレルギーも免疫細胞の過剰反応と言われていますので、免疫が適切に働く状態を維持することは、猫の健康にとって非常に重要なことなのです。
季節の変わり目、何かと体調にも変化が起こりやすい時期には、免疫力も低下しがち。そこで今回は、猫の免疫系を健康的に維持するために取り入れたい役立つ栄養素を含むアイテムについて、それぞれの特徴とこんな子にオススメ!というポイントをご紹介いたします。

猫の免疫系をサポートするための食事のポイント

猫の免疫系のサポートを考えた時にできるアプローチには、大きく分けて3つがあると思います。

 

■腸内環境を整える

免疫細胞と腸内環境には深い関係があります。
猫をはじめとして、哺乳類は腸内の粘膜に最も多くの免疫細胞を持っています。これは消化された食べ物から得られる栄養と一緒に、吸収されてしまうウイルスや有害な物質と戦うためです。
腸は体内への玄関口としての働きがあるので、体の中に有害な物質が入らないよう、厳重に警戒するために免疫細胞が見張りをしているのです。

腸内で免疫細胞は、異物とみなした雑菌や有害な物質を分解したり無害化するだけではなく、侵入者のデータを取っていることも分かっています。この情報をもとに、免疫系はウイルスなどへの抗体を作ります。腸内で得た情報をもとに、体中の免疫細胞はウイルスや異物と闘うノウハウを蓄積し、体を守っているのです。
この働きに注目し、腸内環境を整えて免疫系の働きをサポートするタイプのアイテムも、多く登場しています。

 

■菌やウイルスと戦う成分そのものを取り入れる

免疫細胞は体内に入ってしまったウイルスや雑菌などの侵入者と戦うことが重要な役割です。常に体内の免疫細胞は侵入者との戦いを繰り広げていますが、免疫細胞の方の旗色が悪くなると体調を崩しますし、時には侵入者との戦いを有利に進めるために高熱を出すこともあります。
大規模な戦いに発展する前に、いかに有利に免疫細胞側が勝つことができるかがとても重要なのです。

免疫細胞の戦いを優位に進めるため、応援部隊として活躍する成分を取り入れることも、免疫系のサポートに繋がります。
具体的には、初乳に含まれるラクトフェリンなどの抗菌作用を持つ成分や天然由来の殺菌作用を持つ成分などを取り入れることがあります。

 

■免疫細胞の働きをサポートする成分を取り入れる

最近では、免疫細胞の働きを助ける成分を取り入れることも多くなりました。
高齢になると、免疫細胞そのものの働きが衰えてしまうこともあります。そんな時に役立つのが、免疫細胞の働きそのものをサポートするβグルカンや低分子アラビノキシランなどの成分です。
体内の免疫細胞をサポートし、正常な免疫細胞の働きを維持するのに役立ちます。

βグルカンも低分子アラビノキシランも、免疫細胞を適切に侵入者に攻撃をさせるほか、しっかりと敵と戦うために役立ちます。
猫用のアイテムでも、これらの成分を含むサプリメントなどが増えつつあります。

免疫細胞を活性化するアラビノキシラン配合tama たまサプリ ベースケア(アラビノキシラン)

tama たまサプリ ベースケア(アラビノキシラン)

●原材料
低分子アラビノキシラン(発酵黒米由来)  デンプン  還元麦芽糖  黒米焙煎微粉末(アントシアニン・GABA源)   天然香味料(チキン)  クエン酸キレートミネラル(胡麻由来)  セルロース   ステアリン酸カルシウム  二酸化ケイ素  樹脂酸エステル

●分析値
タンパク質 7%以上  脂質 6%以上  粗繊維 12%以下  灰分 6%以下  水分 7%以下
○代謝カロリー 79kcal/100g

●原産国:日本

●給与目安量(1日)
  ~5kg 2粒 、5~10kg 2~4粒

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tama たまサプリ ベースケア(アラビノキシラン)は、錠剤タイプのサプリメント。
古代米(黒米)から低分子化させ抽出した、アラビノキシラン誘導体を含みます。アラビノキシランは、ナチュラルキラー(NK)細胞などの免疫細胞の働きを正常に維持することが知られています。ナチュラルキラー細胞はリンパ球の一種で、がん細胞やウイルスに感染した細胞などの異常な細胞を見つけ次第、それ以上増殖しないように速やかに攻撃します。この働きから、腫瘍の治療などでも重要視されている免疫細胞のひとつです。

また、tama たまサプリ ベースケア(アラビノキシラン)には、強い抗酸化作用のあるポリフェノールの一種であるアントシアニンや、神経伝達物質の一種のGABAも含まれます。
アントシアニンは、体内の細胞や組織を酸化させ、働きを衰えさせる「活性酸素」への対策に、GABAはストレスや加齢に伴う認知機能の低下のために補うことが多い成分です。

■ こんな子にオススメ!

・シニア期~ハイシニア期の猫
・粉末タイプのサプリメントが苦手
・長い目で免疫系のサポートが必要な子

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腸内環境を整えて、免疫サポート!tama ベースケアミルク

tama ベースケアミルク

●原材料
ゴートミルク(有機/オランダ)  乳酸菌(フェカリス死菌/日本)

●保証分析値
タンパク質 26%以上  脂質 30%以上  粗繊維 0%以下  灰分 0%以下  水分 3%以下

○代謝カロリー 490kcal/100g

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tama ベースケアミルクは、ゴートミルクをベースに、腸内環境を整え免疫系をサポートするのに役立つ成分をプラスした、ミルクタイプのサプリメントです。
加熱処理されたフェカリス菌は腸内で悪さをする菌の繁殖を抑制し、有用菌が増えやすい環境づくりをするほか、直接腸内の免疫細胞に働きかけ、その働きを活性化することも分かっています。
tamaのベースミルクでは、このフェカリス菌の働きを最大化するための特殊な加工をして使用しています。
腸内環境を整えることで免疫系のサポートを行うため、便秘や軟便などになりやすく、お腹の調子が不安定な猫にもオススメです。
ミルクタイプなのでオヤツ感覚で与えたり、そのままフードにふりかけとして使うなど、与え方も工夫次第で色々広がります。
嗜好性が高く、タウリンが豊富、さらに消化吸収もされやすいといわれているゴートミルクは子猫にもオススメです。

■ こんな子にオススメ!

・成長期の子猫
・薬やサプリメントが苦手な子
・下痢、便秘などのお腹の調子も気になる子

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天然由来の抗菌成分で、免疫細胞をサポート!POCHI コロストラムパウダー+ラクトフェリン(猫用)

POCHI コロストラムパウダー+ラクトフェリン(猫用)

●原材料:牛初乳タンパク濃縮物(ラクトフェリン・ラクトパーオキシダーゼ)、結晶セルロース

●粗タンパク質18.7%、粗脂肪0.1%、粗繊維76.2%、粗灰分0.5%、糖質0.0%、水分4.5%、ラクトフェリン100mg、ラクトパーオキシダーゼ20mg、カロリー0.8kcal/1g

●給与量(1日)の目安:
体重5kg未満1g、5㎏~10kg未満2g、10㎏~20kg未満2~4g、20kg以上5g 添付スプーン1杯分約1g

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猫の初乳にも含まれるラクトフェリンというタンパク質と、ラクトパーオキシダーゼという酵素を含むサプリメントです。
これらの成分は、生まれたばかりの赤ちゃんを感染症から守るため、母乳に含まれている基礎的な免疫サポート成分です。
ラクトフェリンは免疫細胞を活性化させ、自らも鉄と結合して細菌やウイルスと戦うことが分かっています。また、ラクトパーオキシダーゼは、細菌の増殖を抑える成分を作る「酸」を作り、免疫細胞の戦いを手伝う心強い援軍になります。

また、ラクトフェリンは、口内炎や腫瘍にも役立つ成分として注目が集まっています。とくに口内炎に悩む猫のための栄養としては、口内炎の原因となる菌やウイルスによる感染症から守ってくれるだけではなく、口内炎の炎症を抑えたり痛みを抑制する作用もあることから、口内炎や歯周病によって食欲が低下してしまった猫のためのサプリメントとして広く活用されています。

■ こんな子にオススメ!

・口内炎、歯周病が気になる子
・療養中などで免疫力が一時的に低下している子
・同居猫が感染症になっていたりして、免疫の働きを維持したい子

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おわりに

今回は免疫系のサポートに役立つ成分を含むアイテムを3つピックアップしてご紹介いたしました。
それぞれのサプリメントには個性があり、猫によっても「合っている」「合わない」はそれぞれ違います。特長を踏まえて試しながら、続けられそうなアイテムを見つけていければいいですね。
どんな特長があるのか、より詳しく知りたいという方はtamaのコンサルティングサービスにてペット栄養管理士がご案内することも可能ですので、迷った時にはお問い合わせください。