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2022.04.07

台風や地震などの災害時の猫と防災。避難時にするべき備えってどんなこと?

台風や地震などの災害時の猫と防災。避難時にするべき備えってどんなこと?

猫と一緒に暮らしている皆さま、災害時への備えはどのようなものを用意していますか?いざという時、一緒に暮らす猫を守ることができるのは私たちだけです。できる準備をしっかりと行い、猫の安全を確保できるようにしていきたいですね。
今回は緊急時への備えとしてできることをいくつかピックアップしてご紹介します。まだできていない準備があれば、今からでも備えておくと安心です。

猫のための防災袋の必須リスト

災害時は必要な日用品をそろえることが困難になります。人のための救助物資は比較的早く届くこともありますが、猫が必要とするアイテムは救援物資に含まれないことがほとんどです。
そのため、事前に数日間の避難をする時に猫に必要になるものをリュックなどにまとめておき、猫専用の防災袋を作っておくと安心です。
普段の暮らしの中で必須になるものを、5~7日分用意しておくと安心ですね。

以下では災害時に持参しておきたいアイテムをご紹介します。

 

■ 猫のための防災袋の一例

・普段食べているフードや飲料水
・治療中の病気があるなら、服用している薬や療法食
・いざという時のためのリード、首輪
・猫の名前や年齢、住所、予防接種の記録、かかりつけの動物病院などを書いた紙や手帳、カードなど
・排泄物の処理道具、トイレ
・タオル
・猫の写真(家族と一緒に写っている写真が良い)を紙に印刷したもの

・持ち運びできるケージやキャリーバッグ

■防災時も重要な猫のトイレについて

防災袋に入れる時にとくに注意したいのは、猫のトイレに関連するもの。フードや飲み水、薬や療法食などと同じくらい重要です。持ち運びに適した折り畳みができる猫用トイレや使い捨ての紙製のトイレトレーなども販売されていますので、備えておくと役立ちます。
災害時、猫は激しい環境の変化によって、落ち着いてトイレができなくなってしまうことも多いものです。普段使っている猫砂も持っていくことができれば猫も安心です。
また、猫がしたウンチを入れるニオイ漏れを防ぐマナーバッグなども持っておくと役立ちます。

避難先は「人間優先」がほとんど。猫と一緒にどうするか、対策はいくつか用意しましょう

基本的に、災害時に自治体などで設けられる避難所は、残念ながら人間が優先となります。
また、動物の受け入れをしている避難所であっても定員が決まっていたり、お年寄りや乳幼児が増えたために受け入れが途中でNGになってしまうというケースもあるそうです。
猫と一緒に避難所に入ることができたとしても家族と一緒に猫が過ごすことができる避難所は少なく、スペースが分けられていたり、屋外に預けるスペースが設置されているケースなどもあり、受け入れ状況は様々です。自治体のホームページなどで事前に調べておき、詳しい情報が載っていなかったり、分からないことがある場合は問い合わせておくことも重要です。

こういった避難先の状況はもちろん猫にとってストレスになりますし、家族としても受け入れられていないとショックを受ける方が多いと思います。
だからこそ、避難先はあくまで一時的なものとして考え、そこからどのように猫と一緒に避難生活を送るのかはきちんと考えておくことができればベストです。

 

■猫にとってベストなのは、在宅避難。

人間を最優先とする避難所の状況や、猫にかかるストレスを考えた時、自宅が使える状況であれば、自宅に戻るという選択肢を取る方もいます。
普段のアイテムを使ってケアすることもでき、猫も安心できると思います。
ただし、地震などの災害では余震が続くことも考えられますし、大雨・洪水などでは川の氾濫、地滑りなどが遅れて起こるケースもありますので、いつでも猫と一緒に避難できるように引き続き警戒が必要になります。

 

■信頼できる方に預けられないか相談を。

自宅避難が難しい場合には、猫を信頼できる方に預けることができないかを検討する必要もあります。家が無事で猫などの飼育経験がある方や、被害があまり大きくない地域に住んでいる知人などに預かってもらえないかを相談しておくと安心です。
困ったときにはお互いさまで緊急時の預け先、避難先としてお互い助け合う仲間がいれば心強いですね。また、近所で猫と暮らしている方がいれば互いに情報交換を行っておければベスト。難しい場合は、かかりつけの動物病院で災害時の避難について相談しておくと、地域の情報を集める助けになるケースがあります。

 

■自家用車の中での避難も視野に。

自宅を使うことができず、預けることも難しい場合は自家用車での避難も視野に入れる必要があります。自家用車での避難なら、猫と家族が一緒に過ごすことができますが、注意も必要です。
車の中は夏場は特に気温が上がりやすいので、猫と一緒に過ごす時には温度変化に気を付けて過ごすようにしてください。
また、車中泊などをしていると情報などが手に入りにくくなる傾向があります。災害時の情報は避難所に集まりやすい傾向にありますので、定期的に避難所に足を運び、最新の情報を入手しながら上手く猫の健康管理を行うようにしましょう。

 

もしもの時に備えて、猫の身元が分かるものを。

不慮の事故によって、避難中に猫とはぐれてしまう可能性もあります。また、災害でパニックを起こした猫が家から飛び出してしまった…ということも起こるかもしれません。
猫が保護された際にすぐ身元が分かるよう、首輪に連絡先を書いた迷子札を付けたり、首輪に名前や住所を書き込む方も多いです。こういった情報があると、猫とはぐれてしまっても帰ってきてくれる可能性がより高くなります。すぐにできる防災への備えとして、準備をしておくと安心ですね。

 

■首輪をつける習慣がない猫は、マイクロチップ登録を

猫の中には「どうしても首輪はイヤ!」という子も多くいます。
そんな猫には、はぐれてしまった時への備えには猫の情報を登録する方法として、マイクロチップ装着という方法もあります。
犬や猫のためののマイクロチップは、直径2ミリ程の円筒型をした電子タグで、体内に埋め込みます。
迷子札をつけた首輪が外れてしまった場合も、電子情報で個体識別を行うことができるので、セーフティネットとして活用できますよ。

2019年6月に成立した改正動物愛護法により、2022年6月以降は家庭で暮らす猫にはマイクロチップ装着が義務化されました。マイクロチップは家族と猫を結びつけるものとしてより重要になってきています。
装着が済んでいない子は、動物病院で装着してもらえますので、いざという時のためにも装着、登録を済ませておくと安心です。
また、マイクロチップは装着しただけではなく、家族の情報をインターネット上で登録、更新する必要もありますので、マイクロチップの装着は済んでいるけれど、登録は完了しているのか、引っ越しなどをしたのであれば情報の更新はしてあるのかを事前に確認をしておくことも大切です。
マイクロチップを入れたけれど情報が入っていなかったり紐づけされていなかった、なんてことがないようにきちんと最新の情報が登録されているかをチェックしておくことも重要です。

おわりに

今回は猫と一緒に大きな災害にあった時に備えて、今できる対策についてご紹介しました。普段から防災袋などを作っている、という方も多いかもしれませんが、その中身を今一度チェックして、フードの賞味期限は切れていないかなどを確認するのもとても大切な準備になります。
いつ起こるか分からないのが災害です。いざという時に家族で猫をどのように守っていくのか、きちんと話し合っておくようにしましょう。